2003/07/19 ホーム議会目次前へ次へ

六月定例議会の個人質問から
泰山木をなぜ伐った・特別会計の見直し他

六月定例市議会が終わりました。市長・市議会議員の選挙が行われた関係で、政策的予算が補正として審議の対象となるために、代表質問がありました。

私が所属している会派の市民ネットを代表して民主党の田原清正さんが質問を行い、問題となっている市の病院事業管理者の高額報酬については、今年中の見直しを明らかにさせるなど、成果を上げました。

私が行った個人質問のテーマは次の通りです。
(1)水洗便所普及費特別会計について
(2)住基ネットの安全性について
(3)大元駅の泰山木がなぜ伐られたか
(4)病院事業について
(5)合併問題について

まず、水洗便所普及費特別会計については、昨年度の建設委員会の予算審議の際に、「ちょっとおかしいな」と思ったものです。事実関係を調べてからと、今回に持ち越していたものです。この事業は、水洗便所を市内に普及させるために資金の貸し付け制度を独自に作っているものです。しかし、最近は利用が極端に少なく昨年度ではわずか4件しかありませんでした。今年度も事業費が二千万円足らずなのに、総務費・管理費が六千万円という頭でっかちな予算です。必要性が疑わしく、市長も「行政改革の観点から見直しをせざるを得ない」と認めました。

住基ネットの安全性については、セキュリティ規定を条例化するべきだと迫ったのですが、すれ違いの議論に終わりました。

緑の保全という観点で、大元駅の前に生えていた泰山木があっさり伐られてしまった件を取り上げました。昨年六月の建設委員会で「緑を残すように」「鋭意努力をします」といったやり取りがあったにもかかわらず、何の断りもなくその直後に伐採をしてしまいました。「緑を守る」という市の基本姿勢が問われる問題です。似たような事例について、西川沿いの樹木、弘西小学校解体工事の際の樹木といずれもとりあげてきたところです。市長はこれについても「まったくご指摘の通り」と、市の姿勢を改めることを約束しました。さらに、このことを条例に盛り込むことについても一定の理解を示しました。

病院事業については、公立病院が赤字を意識するあまり、極端な報酬(年額一億円)を一人の人に支払ったりしていたのでは、改善や改革、特に廃止を含めた議論が進まないのではないか、と問題提起をしました。

合併については、合併ありきで議論をしているが、万一うまく行かなかったときの場合についても、議論や調査をしておくべきだと提言しました。


合併の任意協議会とは

岡山市を政令市にという動きの中で、周辺市町との合併が本格的な議論に入りました。しかし、それぞれの自治体によって温度差があり、合併のための法律に基づいた協議会は設立が見送られました。それに代わって、任意の協議会を立ち上げることになり、議会でも議論がなされました。

任意協といっても、そこでの議論が合併の実質的な協議になるので、かなり多くの論点が出てきそうです。まず、規約の体裁からが対等合併が前提になっているのではという疑問がだされています。また、本質的な議論として、各自治体で差のある行政サービスをどうするのか。具体的には、玉野市の「葬儀代題無料制度」「シーバスの運行」を新しい市が全面的に広げるのか。廃止に持ち込むのか。または、それ以外の方法があり得るのか。といった点が解決を求められます。


合併の協議と会派の移動

六月議会終了後の代表者会議で、議会からも協議会に7名の委員を出すことになりました。その人選については、会派の代表が5名、総務委員会から1名、議長・副議長から1名です。以下はその名簿です。

自民クラブ
公明党
市民ネット
新風会
共産党
総務委員長
副議長
亀井 章
山田 勇
羽場頼三郎
吉本 喜一
田畑 賢司
田口 裕士(政隆会)
楠木 忠司(市民ネット)

この協議会についての話し合いが終わった直後に、会派の移動がありました。自民クラブから6人が退会し、政隆会を作りました。3人の方が無所属になりました。さらに、その後「市民の会」のお二人が新風会に入り、会派が次のようになりました。

新風会(12名)
公明党(10名)
市民ネット(8名)
自民クラブ(7名)
政隆会(6名)
共産党(5名)
団長
団長
代表
団長
会長
団長
伏見源十郎
山田 勇
羽場頼三郎
藤原 貢
安井 聡
田畑賢司

岡山市議会議員会派別一覧


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