代表質問より
市長の政治姿勢を問う
エックススポーツジャパンヘの出資はやめなさい
民間の会社であり、しかもわずか一年間で四億円も借金を背負った会社に、市が税金て出資する理由はありません。もし、これをするなら、これまで資金投入をしないと言ってきたことがウソになります。エックス社が倒産しても誰も困りません。出資をした方がその額を損するだけです。市とはかかわり合いのないことです。
もし、市がプロポーサルを採用したから、その基本線を守らなければならないというのなら、まず提案した企業かその条件を満たすべきです。エックス社を経営か成り立つようにする資金と人員を提供する義務が果たされていません。
【質問】事実上破綻し、市の負担の増加が予想されるエックス社に資本投入することは、中止することが賢明な判断だと思いますが、いかがですか。
【答弁】はじめからエックス社がドームを管理する予定であり、経営の改善を進めているので、中止ということは考えていない。この事業は、地域の活性化、にぎわいの創出という非常に大事な事業であり、それを理解して出資した人の気持ちを大切にしたい。
この答弁（実際に行われたものを趣旨のみ整理）が、私の質問に応えていないことは明らかです。こんないい加減な考え方で、市民の税金を簡単に私企業に投入するなら、岡山市政の明日は真っ暗です。
無責任経営で４億を超す赤字
操車場跡地の利用については、公園として使うことが国に決められています。そこで、「水と緑の公園」「サッカー場を核とした公園」などが提案されましたが、資金難などで実現しませんでした。
萩原市長はプロポーザルで企業から提案された「アクションスポーツ施設とドーム」を採用して、ドームを作りはじめました。そのうちのアクションスポーツを先行して開設し、エックススポーツジャパン社に運営をさせたものの、巨額な赤字が発生しました。
最初の見込みの約一割しか客は入らず、社長も交代しました。短期借入を３億円しましたが、返済のあてはありません。一億二千万円を越す未払い金は、「債権放棄をお願いしている」状態だそうです。資本金は二億円ですが、その倍以上の負債を返済することはまず不可能でしょう。
これまで、エックス社が民間の会社だったから十分な監督ができなかったので、市が株主となって関与するといいます。このような会社を第三セクターといいます。全国では、この方式を取った多くが破綻をして問題となっています。会社経営の経験や知識がないお役人がつくる会社ですから、無責任になりがちです。前市長は二期八年の間にこのような第三セクターを作りませんでした。でも、現市長は四年間にこれで三つ目です。
岡山市にゴミが集中していいのか
長船町のごみを受け入れている岡山市ですが、灘崎町、加茂川町、御津町、山陽町、倉敷市が次々と申し入れをしてきました。東部クリーンセンターなどの焼却場に余裕があるからです。
岡南環境センターの大改修を計画した際に、私達はこのような事態になることをすでに指摘していました。にもかかわらず、市長は「困っているのだから」と、すべてを認めそうな雰囲気です。
ごみの処理は廃棄物処理法と自治法によって、自治体がしなければならない仕事です。 その原則を壊すのみならず、リサイクルが進まない原因になりかねません。「ごみ処理に行き詰まれば、岡山で焼いてくれる」となれば、面倒くさい分別や、処分場建設に力が入らなくなるのは当然です。ごく一時的な緊急避難ならともかく、思い切って拒否をすることも、長い目で見れば市民のためになるはずです。「処理料か入るから、まあいいや」ではいけません。
不動産鑑定の問題がふたつ 情報公開と経費削減の観点から
決算委員会でも不動産鑑定書が問題となりました。西大寺にある土地を私立高校に売ったのですが、その価格が妥当だったか疑いが持たれたので、価格を決める根拠となった不動産鑑定書の開示を求めました。
ところか、担当者が「鑑定書は非公開ですから」といって示すことを拒否しました。これまでも、このようなことがあり、決算委員会や経済委員会では、会議を秘密会に切り換えて内容を明らかにしていました。今回はそれすら出来ないということで、委員会が紛糾しました。議員の中には「当局が見せたくないと言っているのだから、見なくていい」といった無責任（失礼）とも思える人がいたりで、結局はそれを確認することもなく、決算を終えました。
その後、担当者とじっくり話をして、考え違いを指摘しました。また、全国の自治体議員の友人を通じて実態を教えてもらいました。堺市のように、岡山と同じ扱いの所もありましたが、三鷹市などかなりの自治体が公表の対象にしているそうです。市民の税金で作成された文書ですから、それが当たり前てす。
また、不動産の鑑定をする場合に、市役所の都合のいい価格にしているのでは、という議会の意見（私もかつて、そう主張しました）から、複数の方にお願いしています。でも、これまで鑑定に大きな開きがあったこともなく、経費もかかることから、改善を要求しました。市当局が鑑定士を選ぶのではなくて、鑑定士協会の名簿で選任する方式（広島市で取り入れています）なら不都合が起きないと思います。