2002/06/05 ホーム議会目次前へ次へ

監査委員が改善を求める意見書  巨額のボーナス支給に問題あり

今年が8千3百万円、来年も7千万円を越すと発表された病院事業管理者の巨額ボーナスに対して、市民オンブズマンから、住民監査請求がなされましたが、監査委員はそれを認めませんでした。なぜなら、議会が3月に問題の条例を賛成多数で可決したため、と考えられます。

しかし、「支給額や支給方法について疑問」とする意見があることを認めています。その上で、次のような意見を市長に対して出しています。

(1)特別職の報酬は、「職務を個別具体的に明示したうえ、これを適正に評価した額になるよう条例で定めるべきである」

(2)加算額の算定の見直しを検討する必要がある

(3)一層の情報公開を進めることなどにより議会との連携を十分に計らねばならない

(4)第三者を入れた評価委員会、査定委員会などの審議をして広く市民の意見をきくべきである

 これらは当然の「意見」です。本来ならこの6月議会で、当局からこの意見に基づいた条例の提案がなければならないはずですがこれがなく、改善の道は遠いようです。


県が産廃税 市に50%還流

 岡山県が法定外目的税として、産業廃棄物税をつくることを決めました。産廃処理1トンにつき千円の税です。

 法定外目的税、こう言われると何の事だろうと思いますが、早く言えば国が取っている以外の地方の税金のことです。これを認めますから、地方の財源を充実させてくださいと国は言いたいらしいのですが、実際には、東京都の外形標準課税の例を見ても分かるように、新税はほとんど認められません。

 産業廃棄物税はその中でも、比較的実現しやすいもののようです。すでに、ご報告しましたが、三重県がさきがけとなり、岡山市も導入することを表明しています。しかし、岡山県も同じような税金を掛けようとしており、その調整が注目されていました。

 市は県に対して独自の徴収を申し入れたようすですが、結果として県の制度が先行することとなりました。市は、県が集めた税金の50%(約一億円)を受け取ることになります。これは、市での議論や研究が進んでいたため、県も無視できなかったものです。

 私が調べたところによると、同じように産廃税を作る鳥取県でも広島県でも、県税なので市に分配する予定はないそうです。だとすれば、産廃税についての議会での私の質問も意味があったのかなと、喜んでいます。


建設委員会の報告
再生材利用・駐輪場の設置・下水道マップなど
 
六月五日、建設委員会が開かれました。主な内容は次のとおりです。

(1)公共工事コスト縮減の報告。再生材料を利用することによる社会的コストの縮減も同時に進めて欲しいと発言しました。

(2)駅西地区の再開発事業で、特定建築業者が大成建設に決まったことの報告。今後もこのような方法を取るのかと質問しましたが、まだ研究を要するとの回答。

(3)西長瀬地区に街区公園を作る報告。子供たちが育つ環境を考えて公園を設計するのかと質問。その予定だそうです。

(4)自転車放置禁止区域の拡大。駐輪場が整備された大元駅、高島駅、大多羅駅、西大寺駅、妹尾駅周辺を、放置後三時間で撤去してしまう地域に指定します。

(5)下水道マップ。市のホームページで下水道の計画をお知らせします。(a)すでに使える(b)これから使える(c)今後二年以内に使えるようになる(d)今後七年以内に工事する予定の区域をそれぞれ地図に色を変えて表します。問い合わせもできます。私はメールでの問い合わせがしやすいようにアドレスを表示することを求めました。十月の更新の時に改善するとのこと。

(6)私道に下水管を敷設しやすくします。これまでは地上権設定のため、登記が必要でしたが、使用貸借契約で出来るようにします。道路幅についても四メートルを必要としたものを二・五メートルでもできるように。


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