2001/11/05

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税金は生きた使われ方をしているか
     一般会計決算審査を進める

11月の1日から、12年度の一般会計決算審査委員会がはじまりました。ここ2年間は監査をしていた関係で、決算審査に加われませんでしたが、今年からはあらたに別の観点で決算を見たいと思っています。

費用がどれだけかかったかが決算書に出てきますので、その効果や成果がどのように上がったかを中心に質問をしていったつもりです。たとえば、経済局の中では「販路促進補助金がどのように使われたか」という質問に対して「これまでのコンベックスを使った市主催の『先端産業フェア』などは少しお金が掛かりすぎていたので、全国の見本市などに出展する企業を後押ししている。12年度は21件の申し込みがあり、13件適用した。ほとんどが商談が成立して総額が三千四百万円にのぼった」そうです。かかった費用が三百万円ですから、商業振興としては成果ありと評価しました。

しかし、全体的にはまだ「成果・効果」という発想や観念がない報告が多く、決算の重要性が認識されるには、行政の意識改革が必要だと感じました。

 それ以外にも次のような質問をしました。
質問 選挙費用の内、国や県のもので持ち出しになっているものはないか。
回答 12年度は交付金の範囲内で選挙をすることができた。今後もその予定である。

質問 納税貯蓄組合は、本当に口座振替のために役立っているのか。
回答 そのようなことを証明できる明確な証拠はない。廃止も含めて検討をしているところである。


事業系のごみのリサイクルを

岡山市のごみ処理の費用が増えています。その要因の一つに、「事業系ごみ」がリサイクルされていないことがあげられます。

事業系ごみは、産業廃棄物とは違います。事業所から出てくる一般ごみのことで、紙や生ごみなど家庭ごみと同じ性質のものです。これらは、収集が「事業者責任」となっているため、市の車では収集しないで、焼却と埋め立てを有料で行っています。

ごみ投入の現場できびしい指導をすることで分別を徹底させ、有価物をごみに混入しないようしているそうですが、指導には限界があるそうです。

まずは事業者にリサイクルの必要性を理解してもらう必要があります。かつての「非常事態宣言」のように、インパクトが必要です。私は、ある種の「ごみ出し税」のようなものが出来ないか、検討を始めるべきだと思っています。これこそ地方の自主財源にもなります。そういえば、趣旨は少し違いますが、東京の杉並区では、「レジ袋税」の導入に近く踏み切るそうです。


9月議会での質問  「子供たちの安全は」 議会だよりから

「市民の広場おかやま」には各議会ごとに「市議会だより」がついていますが、質問者が明らかにされていません。情報公開の趣旨からも適正な取り扱いに改善すべき点です。その中で私の質問が出ていますので、切り抜いておきました。

問 シックハウス症候群に対する(1)学校園での取り組みは(2)一般市民への対応は。

答 (1)国の室内空気汚染対策の基準に基づき、平成13年度から、新増築等の際には教室の内装に化学物質の少ない仕上げ材を使用しており、木造の校園舎には、建築コストを考慮の上、内装仕上げ材等に自然素材の木材の使用を検討したい(2)アレルギー予防教室の実施、各種情報の提供、専門医や専門病院の紹介を行っている。13年度から、市民の要望に応じて家屋の揮発性有機化合物の測定を行うとともに、パンフレットを作成して啓発に努めたい

シックハウス症侯群
新建材に含まれる接着剤や塗料から発生するホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物等が原因となって起きるアレルギー反応で、化学物質過敏症の一つとして注目されている。


2001/11/05

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