2001/10/05

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旭川荘のための土地取得に反対
操車場跡地へのドーム建設NO

 争点の少ない九月議会と言われていましたが、私は当局提案に反対をせざるを得ない議案が二件ありました。

 まず、旭川荘に無償で貸すための土地購入は認めることができませんでした。本会議の答弁で市長は「江草さんはこれを決めたあとで後援会長になったので、後援会長に土地を無償貸し付けするのではない」と弁明していましたが、これは説得力がありません。まず江草さんは元々市長の「わらの会」の会長ですから、後援会長に変わりありません。また、いつ決めたかではなくて、身内である人に特別に便宜を図る姿勢が批判を受けているのです。

 総務委員会では、「まだファーマーズマーケットの話が続いているときに、市長が『ここに旭川荘を持ってくる』と言っていた」という指摘もあったようです。いずれにしても、行政に公平を求める私としては認められませんので、本会議では「反対」の意思表明をしました。同調したのは、近藤昭、横田悦子、下市このみ、田畑賢司、崎本敏子、竹永光惠議員でした。

 操車場跡地の「ドーム」も「反対」しました。これは、中途半端なものを造るべきではなく、むしろ「市民の広場」として当分使うべきだと思っているからです。出雲ドームが七〇億円ぐらいだそうですが、二六億円のドームが岡山市にふさわしいとはちょっと思えません。しかも岡山は「晴れの国」、雨を避ける必要はあまりありません。サッカースタジアムでいけない理由も明らかにされないままの方針変更はうなずけません。


会派としての市民ネット

 9身の定例市議会では、議案や意見書について市民ネットの意見が割れました。これを他の会派が批判をしているそうですが、私にいわせれば見当違いです。それらは、西大寺の新産業ゾーンの土地購入について、操車場跡地のドーム建設の契約、道路特定財源堅持の意見書の三つです。

 土地購入は、それを旭川荘に無償貸与するためのものですから、行政の公正さを疑わせる結果になるため、私は反対。会派では少数。

 ドーム建設は、中途半端であり、公園として市民の意見をよく聞いたものではないので、私は反対。会派では少数。

 道路特定財源堅持は、予算の硬直化を招き、教育・福祉の圧迫につながりかねないので、私は反対。会派では多数。

 議会の会派とは何でも一致すればいいものではなく、政治哲学や理念に従って行動するのが議員であり、その立場は尊重されなければなりません。市民ネットはその意味でお互いの立場を尊重しており、安易な会派拘束はしないので、このような形になるだけです。


羽場頼三郎の個人質問   生命を大切にする教育を

 9月の定例市議会で、生ゴミの処理と消防設備などについて主に教育委員会に関連する質問をしました。

 市内の中学校の約3分の1ぐらいでは、生徒による消防用設備の破損があり、修理も充分でない状態にあります。これからの社会をになう人材が、生活の安全や生命とも直結する消火器や放水設備を壊すようなことではいけません。これを放置していては教育も何もあったものではありません。本気で取り組みをしてもらいたいと思い、質問しました。

羽場 校舎の建築にあたって、費や床の材料によってはシックハウス症侯群といわれる事態を引き起こすものがあると聞くが、これらについてどのように考えているのか。

教育長 国からも、そのような材料については極力使わないように指導を受けているところであり、今後の建築に当たっては充分配慮したい。

羽場 市内の中学校のなかに、消防の査察を受けていて、改善が出来ていないところがある。なぜなのか。

教育長 消火器や放水設備に、生徒のいたずらが繰り返されるので、やむを得ず使えない状態にある。調査して、改善したい。

羽場 学校から出る生ゴミはリサイクルされているのか。

教育長 コンポスト容器を導入したり、生ゴミ処理機を試験的に使ったりしていて、リサイクルに取り組んでいる。


2001/10/05

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