2001/04/05 |
岡南環境センター関連の予算に賛成できませんでした
21日に2月定例市議会は最終日を迎えました。新年度の予算や条例案など、多くの議題を採択して閉幕しましたが、私としては異例の事がありました。それは、予算案(補正予算も)の採択に当たって退出したことです。それなりの理由があることです。
もともと予算は、たとえその一部に反対でも、採決は一つで行いますので、反対をすることは全部否定になります。そこで、これまではその予算執行に注文を付けるということで、多少の不満があっても賛成をしてきました。しかし、今回は私がかねてから問題としている「岡南環境センター」の事業が計上されています。ゴミ行政の後退をさせないためにも、また40億円の無駄遣いに反対する意味でも、この予算に賛成できるはずがありません。
ただ、この事業の反対は市民クラブの中でも同調者が出てきません。私一人です。環境消防水道委員会でも賛成をしています。会派として賛成者と反対者がいることは、私の考えからすればあってもいいとは思いますが、他会派からの批判・攻撃の材料にもなるのは目に見えています。特に、市民クラブの幹事長というまとめ役の立場からすれば、反対の表決に加わりにくいため、議場からの退席という態度を取らぎるをえませんでした。
なお予算は横田、下市、田畑、崎本、竹永の五人が反対でしたが、可決されました。
監査の結果を「公表」 ホームページも作成
監査委員はこれまでも、その監査結果についてはそのつど公表してきたのですが、市の公役掲示板に掲示するという、市民のほとんどが見たこともない(私も実は見たことがありません)方法でしたので、実際には伝わってきていません。私はこれについて、三つの改善点を指摘しています。
一つは記者クラブヘの公表です。もう一つがホームページの作製、三つ目が議員への報告です。議会へは議長宛に報告書が届けられるだけで、個々の議員には渡っていなかったのです。宮武委員とも相談して事務局に申し入れした結果、各会派にコピーが渡るようになりました。読者の皆さんの中で、この公表文が見てみたい方は羽場頼三郎事務所にご連絡ください。
注目すべき総務委員会の委員長報告
市民会館の管理業務をなぜ委託
これまで市が直接行ってきた市民会館の管理を、設立したばかりの第三セクター、(株)岡山コンベンションセンターへ業務委託をすることについて疑問が出ています。
当局は、効率性が向上する、コンベンション情報が共有できるという理由を上げています。しかし、この会社は市が出資しているのだから情報提供はあたりまえのはず、稼働率向上と言うけれど、市民会館は80%以上の全国的にも引けをとらない成績と委員会は指摘しています。それ以前に、いまだ実績がない会社に委託をする理由があるのかとも問われています。
さらに当局は、利用時間の延長を考えたときに、職員のローテーション体制を作りやすくなるというメリットもあると説明しましたが、(1)早出や遅出を考えたり、パートの採用人件費を市が払うのなら経費縮減にならず、(2)さらに7月から開館を予定しているのに1年分を設定しているのはおかしい、といった指摘がなされています。
経済委員会では、この会社は「ママカリフォーラム」の管理運営のことしか説明されておらず、なぜこのようなことになったのか不思議でなりません。
羽場頼三郎の個人質問 市が出すゴミをまず減らせ
個人質問では、「岡南環境センターの継続を決める前にやるべきことがあるはず」という視点から、生ゴミの資源化を進めるべきだと市の姿勢を質しました。
○羽場頼三郎 市が行っている給食は、その資源化が行われているのか。
□当局 ある程度は資源化している。
○羽場 まず完全に資源化するべきではないか。学校などの給食からでる生ゴミはどうなっているのか。
□当局 残飯を出さない事が第一と思っているので完全資源化までは進んでいない。また、このようなゴミは塩分が多いので肥料には適さないと言われている。
○羽場 それはおかしい。給食から出る生ゴミは残飯だけに限らない。調理から出るゴミはすくなくとも塩分が多いとは言えないはずだ。不勉強なので、研究をすべきだ。
○羽場 給食で牛乳を出しているが、なぜ全部びんにしないのか。紙パックではごみになるだけではないか。
□当局 県の指導で牛乳は原則びんにしている。しかし、ぴんづめの工程を持たない業者がいるので止むを得ない。
○羽場 牛乳をびんで出すことの意味か分かっていないのではないか。業者のせいにすべきでない。
以上のようなやりとり(分かりやすくするために、「意訳」しています)がありましたが、はっきりいって当局は生ゴミの資源化に非常に消極的でした。ごみを本気で減らそうと思えば、まず自分が出しているごみをいかに減らすかと考えなくては。このままでは、また岡山はゴミの後進地になります。
2001/04/05 |