2001/02/05 |
単県補助の不公平是正に意欲
危険な蛍光灯の取り換えなど市長が表明
いつも市長に批判的だと言われますが、そんなことはありません。私は是は是としているつもりです。11月議会での個人質問の中でも、次のような点を評価しておきました。
市長はこれまで県との関係で、単独補助についてあまりものを言ったとは聞いていませんでした。しかし、乳幼児医療との関係で県の補助金が岡山市だけ(途中から倉敷市も)極端に減らされていることを是正したいという意欲を示しました。ついでに、関係県議に働きかけてほしいとも言われていました。県議会で、多数でなんでも思いどおりにすると言われている自民党議員には、市長自身が影響力を発揮してもらいたいものです。
もうひとつは、学校などの施設に残る古い蛍光灯を早急に取り替えると言明したことです。これは、古い蛍光灯にはPCBが使われているものがあり、それが壊れて飛び散る事故が他の自治体でも続出していることを受けての表明です。私は、事故が発生した情報が入ったときにすぐに教育委員会に照会をし、交換をただちにするようにと要望したのですが、「今後校舎の立替えや大規模改修をするときに順次交換をする」という返答を聞いて大いに失望していました。市長は逆に「お金がかかってもやるべきことだ」という考え方を示しました。児童や市民の安全を考えると当然のことだと思い、大いに評価したいと思います。
◎解説『単県補助』県は(1)障害児(2)高齢者(3)乳幼児(4)母子の家庭に対して、県と市が医療費を折半して補助する制度を作っています。しかし、岡山が中核市になったというだけの理由で県の負担部分を滅らして、現在では6分の5が市の負担になっています。
出初め式の新「万歳事件」 委員長に不当な圧力?
新年の14日、恒例の岡山市消防出初式が開かれました。式はとどこおりなく行われたのですが、最後に万歳をするのですが、例年と違って議会の環境消防水道委員長が音頭を取らないで、消防団の副団長が行ったため、来賓席から不審の声が出ていました。
どうも、この裏には一部の市議会議員が動いているという噂です。これが実に変な話です。委員長は近藤昭議員で、私とも仲のよい市民クラブの方です。この人に対する個人的な中傷で「音頭役」を降ろされたそうです。というのは、近藤さんは「日の丸に反対」しているから名誉な役はさせるなという圧力がかかったと言われています。
議員の個人的な信念を理由にすることはいけません。つまらない圧力に負けて、議会の代表としてする公式行事の役割を変えることは不見識極まりないことです。誰が万歳の音頭を取るかは小さなことのようですが、実は議会の姿勢が問われています。
1月臨時は異例の徹夜議会に
ヘリコプター関連とIT講習で10億の予算を審議
今年は冒頭から議会も荒れ気味です。15日に1月臨時議会が開かれましたが、一日の予定を延長して零時を過ぎ、16日の0時15分に本会議を再開して、結局終了したのが午前1時27分という深夜(?早朝)となりました。
これまで1月の臨時議会と言えば、正月の顔合わせ的な要素が強く、議案として10億円を越える予算が提案されたのがそもそもの荒れた原因でした。確かにこんなとをしていたのでは、議会での議論が軽視されていることになり、与野党を問わず不満が出ようというものです。
問題になったのは、浦安の岡南飛行場に救急用のヘリコプターの格納庫を作るための予算4億7千万円でした。岡山市の防災マップによれば、浦安は地震が起きた際に心配される土地の液状化現象が起きる地域と指定されています。肝心の時にヘリコプターが使えなかった神戸の震災の例を挙げ、この地区に施設を置く説明を求められて、当局は立ち往生。その土地は地盤強化をします、と言っても「では、そこに操縦士はたどり着けるのか」と追い打ちをかけられて、さらに返答に詰まるという感じで、答弁の調整に時間を取りました。
さらに、これを審議した環境消防水道委員会の委員長報告に、共産党の田畑議員が質疑をするというおまけまで付きました。こんなことも珍しいのですが、難しい質問に対して近藤さんの答弁もなかなかのもので、聞き応えがありました。ちなみに私も委員長報告に対する質疑を二度したことはありますが、答弁をしたことはありません。
岡南環境センターの存続
納得できません 40億円のムダづかい?
市民が「生活を変えてでも」ごみを減らす決断をしない限りリサイクル社会は生まれません。そのためには、決定の前に提案をしなければなりません。ところが、市長はこれまでの市の方針を変えて、焼却炉を増やすことを決め、市民に何もはからず、議会にも閉会初日に表明しました。それが間違いです。ごみを市民と一緒に減らそうという姿勢がないことを反省すべきです。
「岡南環境センター」の継続使用のために40億円かかります。一日の処理量は300トンで、使える期間はわずか10年だそうです。ごみが増えるからということを最大の理由にしていますが、なぜこの40億円をごみを減らしたり資源化するために使わないのでしょう。資源循環型社会を作るというのは、単なる掛け声だけとしか思えません。
「岡南」の余熱を利用している温水プールの存続を要望されたことが、市長の決定のきっかけと言われています。温水プールは当新田と西大寺に二つも出来ようとしています。温水でなけなれば、普通のプールとして使えばよいだけのことです。「岡南」の存続には納得が行きません。
2001/02/05 |