郊外の閑静な住宅地の一軒家(3階建て)に、約18畳のハイエンドオーディオ&プライベートシアター専用ルームをお持ちのU氏は、B&W Matrix 800 をアキュフェーズの名機モノラルパワーアンプ M-100 4台で 2Way マルチ駆動されていましたが、 Matrix 800 を完全に鳴らしきるために NIRO1000 PowerEngine (Mono) x2 , NIRO1000 ControlEngine という究極のハイエンドアンプを導入されることになりました。
初めは予算の関係もあり、PowerEngine だけの予定だったのですが、「PowerEngine と ControlEngine のセットを聴いてしまうと、ControlEngine なしでは全く考えられませんね。 本当は PowerEngine だけで目一杯なんですが、これは何としてでも行くしかないでしょう!」と語ってくれたU氏。
まずはアキュフェーズのパワーアンプ4台を運び出し、PowerEngine 2台と PowerEngine 専用台を運び込む。現在使用中のラックの横に PowerEngine 専用台がピッタリと収まり、部屋の雰囲気にも完璧にマッチしています。
3Way Matrix 800 の 2ch マルチ駆動から今回のバイワイヤー接続にするため、直結されていたウーハーユニットを接続し直す。 計4個のウーハーブロックを床一面に広げ、30cm ウーハーユニットを取りだし、内部配線をネットワークに結線しなおすという大変な作業を無事に終了。 そして、すべてのセッティングが完了し、いよいよ音出しへ。
1950〜60年代の魂のこもったジャズ演奏をかけると、全く古さを感じさせないどころか最新の録音に全くひけを取らないすばらしい演奏が、部屋中に鳴り響く。 サックス,ピアノ,ドラムあらゆる楽器が生々しく、まさに鬼気せまる凄い迫力。
それを聴いたU氏は、「こんなにすごい世界があったなんて、全く信じられません。」と驚きつつ、 「これを聴いてしまうと、今までの音は一体なんだったのでしょうか。もう以前の音には戻れませんね。」と完全に参ってしまった様子で、いつまでも迫力の演奏に酔いしれていました。