川沿いにあるのどかな住宅地にお住まいのS氏は、8畳のリビングで B&W Matrix801/S-III を、ナカミチパワーアンプをブリッジングされモノーラル2台で鳴らしていらっしゃいました。
以前から NIRO1000 のことは気にかかっていたものの仕事が忙しくてなかなか時間が取れなかったS氏でしたが、なんとか都合がついてご来店され、早速 NIRO アンプを試聴されました。
最初は NIRO1000 IntegratedEngine を試聴されていたのですが、どうせだからとセパレートアンプを聴いたところ、そのあまりの凄さに圧倒され「ウ〜ン」と唸ったままうつむかれたS氏。 「凄いという噂は耳にしていましたが、まさかこれほどまでとは…。これを聴いてしまったら、他は一切聴けなくなってしまいますね。」と、NIRO1000 PowerEngine ST の購入を決意されました。
S氏宅のリスニングルームには胸の高さよりもやや高い洋風暖炉があり、その上に全ての機器が設置されています。 まず一度すべての機器をおろして PowerEngine ST をセットし、再びパワーアンプ以外の機器をセッティング。 この高さになると設置するだけでも一苦労するのだが、そこはギャラリースタッフ、手早く確実にこなします。
そしてセッティングが完了し、音出し。 以前は片ch 700W もあったものが今回 150W に下がったのだが、まるで全く逆の感で、この鳴らしにくいと言われている B&W スピーカーをグイグイと気持ち良くドライブしてしまう。 エージングもそこそこだというのに B&W Matrix801 から奏でられる音は最新の Nautilus801 も顔負けというほど強烈で、旧モデルということさえ忘れてしまいそう。
ソファにどっしりと腰を据えて聴きこんでいたS氏は、笑みを浮かべながら「JAZZだろうがクラシックだろうが全く関係ないですね。どんな音楽を聴いても本当に自然で凄い!」と、とても満足げに語り、大好きな歌手の歌声にいつまでも酔いしれていました。