今回お伺いするT氏宅は2階建ての鉄筋コンクリート製で家の前には広い庭があり、ゆったりとした洋風のリビングルームで音楽と映像を楽しんでおられます。
B&W Matrix802 を愛用しているT氏は、実はスピーカー内部配線をすべてごっそり入れ替える大改造をし、底部の純正合板ボードから無垢サクラ材ブロックベースに交換、特注専用スタンドにフロアーベースというフルチューニング状態にしており、今現在聴いている音は本来のポテンシャルでないことは十二分に知っていました。 そこへ『NIRO1000 IntegratedEngine』が発表され、その詳細を知ったT氏は目をランランと輝かせ、「これしかない!」と導入を決意されました。
約束の時間にT氏宅を訪れると、ちょうど帰宅されたT氏と家の前で鉢合わせ。そのまま1階のリビングへと案内され、早速セッティング開始。
リビングの暖炉の上に特設されたオーディオラックの上に、重量約 34kg の IntegratedEngine を設置するという通常であればそれだけでも大変なところへ、アンプベース等のノウハウパーツを駆使してスムースにセット。 IntegratedEngine のポテンシャルを最大限引き出すよう、機器の配置からワイヤリングに至るまで妥協なくセッティング。そしていよいよ音出しへ。
目の前に鮮やかに広がるサックスとピアノの情景、そしてウッドベースの深みのある低音が部屋中を包み込む。 「このスピーカーからこんな音が出るなんて、正直言ってビックリです。この違いといったら、今までとは全く比べ物になりません。これが Matrix802 の本当の実力なんですね。 それにしても、このスピーカーをこれだけ鳴らしきる IntegratedEngine の実力には完全に脱帽です。圧倒的なドライブ力とS/Nの高さ、本当に聴いていて気持ちが良いですね。」 と、フルチューニングの Matrix802 と NIRO1000 IntegratedEngine の織り成す音楽の世界に完全に酔いしれてしまいました。