2015定例市議会一般質問


2015年度 12月定例市議会一般質問


1.小学校と保育所の連携について 

(1)小学校と保育所の位置関係について
(2)現状の取り組みについて
(3)今後の取り組みについて


◯質問 
 発言の許可をいただきましたので、通告に従い、質問させていただきます。息子の風邪をもらいまして、ちょっとせき込むかもわかりません。ご容赦のほど、よろしくお願いいたします。
 小学校と保育所の連携についてお伺いさせていただきます。
 今治市内には、ことし4月に今治小学校、美須賀小学校、日吉小学校、城東小学校の4小学校が統合され、吹揚小学校が誕生した関係で、公立の小学校が26 校ございます。また、今治市内の教育・保育施設等には、2号・3号認定の保育所が公立・私立を含め31カ所、1号・2号・3号認定の認定こども園が4カ 所、3号認定の地域型保育事業所が3カ所、施設型給付(1号認定)を含む幼稚園が13カ所存在しております。まだ実施は先になると思われますけれども、国 では、小1プロブレムの課題を解決するために、年長児義務教育化を検討するなど、抜本的な教育全体の改革が始まっていることはご案内のとおりです。
 今治市内の状況を考えると、今治市内各所から子供たちが集まってくる中心部の保育所は別として、多くの保育所では、通っている幼児の大半はそのまま同じ 地区の小学校に通うことになり、幼児と児童が連携をすることは、少子高齢化の中で、兄弟のいない子供たちにとってもよい経験になることはもちろんですが、 幼児の状態を把握する機会を持つことは学校にとっても大きなメリットがあると考えます。
 高知県や香川県とは異なり、夏休みの短縮、あるいは教育課程としての土曜授業を実施していない愛媛県では、さきの学習指導要領改訂に伴う大幅な授業増加 分は、月曜日から金曜日までの平日に授業を組み入れており、授業日数的に交流の機会を持つことが難しいかもしれませんが、そんな中でも、学校によっては避 難訓練を合同で行うなど、工夫をして保育所等との連携を図っている学校もあるようです。
 ただ、その内容については各校まちまちで、例えば先ほど述べました合同の避難訓練に関して少し調べてみましたけれども、積極的にかかわっている学校、形 式的なかかわりにとどまっている学校、保育所から要請してもなかなか実施に至っていない学校、積極的であっても校長がかわってしまえば取り組みがなくなる 学校があるなど、今治市内各校での取り組みにかなりの温度差があるようです。
 そこで、まず1番目に、小学校と保育所の位置関係はどのようになっていますか。小学校と近い位置にある保育所は現在どのぐらいあるのでしょうか。
 2番目に、新入児招集などを除いて、現状ではどのような取り組みをされていますか。私立の保育所や幼稚園等についてもおわかりでしたらお伺いいたします。
 3番目に、現状を踏まえて、幼児と児童のかかわりについて、今後どのように取り組むおつもりなのか。
 以上、質問とさせていただきます。

◯答弁(市長)
 子育て真っ最中の達川議員ご質問の小学校と保育所の連携についてに関しまして、全体的なことを私からお答えさせていただきます。
 幼児教育は、遊びを通して身体感覚を伴う多様な活動を経験することによって、豊かな感性を養うとともに、生涯にわたる学習意欲や学習態度の基礎となる好 奇心や探究心を培い、これによって小学校以降における教科の内容等についても実感を伴った理解ができるようになることを目指しております。
 一方、義務教育は、子供の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培うとともに、社会人として必要とされる基本的な資質を養うという役 割を担っており、一定水準以上の教育を保証することが求められているなど、幼児教育と義務教育では役割にもおのずと違いがございます。子供の心身の発達段 階において、小学校へ入学する際には、集団生活や教育課程が始まるなど大きな環境の変化を伴い、子供によってはこの変化にうまく適応できず、学校生活に長く影響を及ぼす場合もございます。
 こうした問題を解決していくため、保育所等と小学校においては、相互に教育・保育内容について理解を深めたり、子供同士の交流促進や指導方法の工夫・改 善を図るなどして、全ての子供が幼児保育から義務教育へ円滑に移行できるよう、連携して取り組んでいるところでございます。
 今後も、保育と教育、相互に緊密に協力、連携して、子供の健やかな成長と学校生活の充実を支えてまいりたいと考えております。
 その他、詳細につきましては関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いします。


◯答弁(村上健康福祉部長)
 達川議員ご質問の小学校と保育所の連携についてのうち、1番目、小学校と保育所の位置関係についてお答えいたします。
 現在、今治市内の保育所31カ所のうち、7カ所については小学校に隣接する形で保育所が設置されております。また、施設と小学校の距離が1キロメートル 未満の施設が16カ所、1キロメートルから2キロメートル未満の施設が7カ所、2キロメートル以上の施設が1カ所となっております。
 次に、認定こども園4カ所のうち、3カ所は施設と小学校の距離が1キロメートル未満、1カ所は2キロメートル以上となっております。
 また、地域型保育事業所3カ所については、施設と小学校の距離は3カ所とも1キロメートル未満となっております。
 幼稚園につきましては、2カ所については小学校に隣接する形で設置されております。また、施設と小学校の距離が1キロメートル未満の施設が8カ所、1キロメートルから2キロメートル未満の施設が1カ所、2キロメートル以上の施設が2カ所となっております。
 このように、保育所、幼稚園等の76%が小学校の1キロメートル以内にある状況でございます。
 以上でございます。

◯答弁(高橋教育長)
 達川議員ご質問の小学校と保育所の連携についてのうち、2番目と3番目についてお答えします。
 まず、ご質問の2番目、現状の取り組みについてでございます。
 小学校児童と未就学児との交流についてでございますが、生活科で一緒に学習をしたり、給食を食べたり、集会活動で年長児を招待するなどの交流活動を行う 学校も多く、各小学校ともそれぞれの実情に応じて相互理解を深め、小学校に夢と希望を持ち、早く小学校になれるための工夫した取り組みを行っております。
 教職員間でも、今治市教育相談会や就学時健康診断の後に、配慮を要する子供に関しまして、就学予定先の小学校の教員が、子供が所属する幼稚園や保育所等 に出向いて日常の様子を参観したり、支援のあり方について保護者を交えて三者で協議を行ったりして、入学に向けての体制を整えております。あわせて、次年 度の新入児童に対する配慮事項等について話し合う機会を持ったり、入学後には小学校での生活の様子や配慮すべきことについての情報交換を行ったりしており ます。また、教育課程や指導方法の違いから子供が不安になることがないよう、保育所や幼稚園の職員がお互いに保育や授業を参観し合って、意見交換を行って いる地域もございます。
 そういった中、近隣の幼稚園、保育所と合同で避難訓練を行っている学校もございます。平成26年度には10校の小学校が合同で訓練を行い、2次避難場所 まで小学生が気遣いながら、園児の手を引きながら一緒に歩く場面もございました。また、ある学校では、園児が逃げおくれている際に、小学校の教職員が保育 所職員の手助けをして避難した事例もあったようでございます。
 以上のような交流活動を行うためには、それぞれに独自の行事やカリキュラムがございますので、幼稚園や保育所等との事前の打ち合わせや日程の調整が必要となります。内容や日程によっては調整が難しい場合もございますが、幼児や児童に過度な負担がかからないよう配慮しながら、可能な限り連携をとっている ころでございます。
 次に、ご質問の3番目、今後の取り組みについてでございますが、幼児や保護者が小学校についての理解を深め、入学時の不安を解消し、小学校に夢と希望を持っていただくことは、子供たちにとっても、学校にとっても大変重要なことと考えます。
 近年、1校の小学校に3〜4園など、複数の幼稚園、保育所等から入学してくる学校も多くなっております。いずれの学校に入学しても、入学後、子供たちが 生き生きと学校生活を送れるよう、今後も各小学校に対し、保育所や幼稚園等との連携を図り、一人一人の子供に寄り添った指導をより一層徹底してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○再質問
 さきにも述べましたけれども、兄弟のいない子供たちにとっても、あるいはお兄ちゃんやお姉ちゃんがいない、弟や妹がいないお子さんにとっても、交流を深め ることは大きな経験になると思いますし、小学校に入学してからも交流を通じて、顔見知りになったお子さんがいれば、「あの○○ちゃんが入学してきたな」、 あるいは「あのお兄ちゃん、お姉ちゃんが声をかけてくれたな」といった経験があることで、1年生になった子供たちも、在校生の児童にとっても大きなプラス になると思われます。
 交流推進はもちろんですけれども、保育所や幼稚園等で、運動会、お楽しみ会、あるいは学習発表会などで体育館や運動場などの施設を使用するということは 可能であると思うのですが、現在どのように利用されていますか。また、平日は学校の授業を優先することは当然として、市民共有の施設として、子供たちの健 やかな発達を支える施設として、積極的な利活用を推進すべきであると考えますけれども、お考えをお聞かせください。

◯答弁(高橋教育長)
 学校施設に関しましては、学校教育法や社会教育法等にも定められているとおり、学校教育上、支障のない限り、社会教育その他公共のために利用することができます。近隣の幼稚園、保育所等が小学校の運動場を使って学校の休業日に運動会を実施したり、小学校の第2運動場を休み時間に園児が使用したりしている保 育所もございます。このように子供たちの教育活動に差し支えない限り、ご要望にお応えしているところでございます。利用手続に関しましては、使用希望のあ る幼稚園や保育所等が直接それぞれの学校にお申し込み、ご相談をいただいております。
 以上でございます。

○再々質問
 幼稚園、保育所の垣根、これが認定こども園ということでだんだん一緒になってこようとしている中で、また、年長児の義務教育化ということも言われるようになってまいりました。これから小学校と保育所、あるいは幼稚園との連携ということは非常に大事な課題になってくると思われますし、子供たちが健やかに育っていく今治市、10年後、20年後はやはりその子供たちが支えてくれると思っておりますので、今後も取り組み方、よろしくお願い申し上げます。
 以上で終わります。


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