2015定例市議会一般質問


2015年度 6月定例市議会一般質問


1.住民参加によるまちづくりについて 

(1)住民による道路・用水路等の軽微な修繕について
(2)現物支給について
(3)今後の取り組みについて

2.公の施設におけるトイレの位置づけについて 

(1)市長の考え方について

◯質問 
 通告に従いまして発言させていただきます。
 本日は若い職員の方々が来ておられますけれども、ぜひとも若い気持ち、熱い心をずっと忘れないように今治市発展のために頑張ってもらいたいと思います。 私も25歳で始めまして、もう42歳になって、中年になりましたけれども、その気持ちだけは忘れぬようにこれからも取り組んでいきたいと、そのように考えております。
 今治市も12市町村が合併をし、10年が経過いたしました。これからさらに10年先、20年先の未来へと歴史をつないでいくためには、私も市長がよく おっしゃっている一体感の醸成や、市民がともにまちをつくっていく、そういった機運を高めていくことが喫緊の課題であろうと考えております。先ほど森本議 員の発言の中にも出てきましたけれども、やはり一体感ということが必要になってくると思われるわけですが、そこで、まず住民参加によるまちづくりについて お伺いさせていただきます。
 1番目に、住民による道路・用水路等の軽微な修繕についてです。
 住民による道路・用水路等の軽微な補修は、自治体が補修に必要な原材料を住民に現物支給をし、住民みずからが道路や用水路などの簡易な補修を行う事業です。従前は、規模の小さい町や村、そういったところが財源不足から十分な予算を確保することができず、苦肉の策として行われてきた側面が大きく、人口が数 万人以上の自治体では不向きな施策であると思われておりました。しかし、人間関係が希薄になってきている現代社会において、人と人とのつながりを深めてい く有効的な手段の一つとして近年注目をされてきております。小さな町村で苦肉の策として始まった事業ですけれども、コミュニケーションを深める手段とし て、住民同士の交流や子供たちの参加による教育的な活動にまで高められ、一般市はもちろんですが、現在では静岡市のような政令指定都市でもいろんな形態で 行われてきております。
 まず、例えば学校の授業の一環で、子供たちが日常使っている道路を見て回り、後日、PTAあるいは地域住民も一緒に参加して、自分たちで補修を行います。同時に自治体職員から道路についての出前講座なども行うことで、子供も大人も日ごろ何気なく使っている道路について深く知るきっかけにもなり、また自 分たちが汗を流して修理をしたものは、やはり大事に使っていかなくてはならないという意識も生まれてくるのではないかと思っております。
 危険な場所や、また大がかりな補修は専門の業者に依頼をして直してもらう必要があると思いますけれども、このように、やり方次第では、単に道路の補修、用水路の補修という枠を超えていろいろな分野へ波及していく要素を持っているのではないかと思います。
 2番目に、合併前には各自治体で、前者の立場での現物支給の制度があったと思いますが、現在はどのようになっているのでしょうか。
 また、3番目に、単に住民に労力の負担をお願いしていた従来の形態から、住民同士の交流や子供たちの教育にまで大きく形態が変わってきており、今後、今治市においてもこのような取り組みを行ってはどうかと思うわけなんですけれども、その考えをお伺いいたします。
 次に、公の施設におけるトイレの位置づけについてお伺いいたします。
 ちょうど2年前、この6月議会でも同様の質問をさせていただきましたが、用を足すだけであったトイレが、また、3Kといって、「暗い」「汚い」「臭い」 と言われていたトイレが、今やお店やデパート、自治体に至るまで、それぞれの顔として位置づけられてくるようになっており、社会においてもその考え方は大 きく変わってきております。
 平成25年6月議会当時の答弁では、ちょうど大規模改修中であった公会堂のトイレについて言及をさせていただきましたが、理事当局からは、平成12年、 14年に改修を行ったので、今回は改修を行わない旨の答弁がなされました。その後、私も全くこれは知らなかったわけなんですけれども、当時、改修予定のな かったはずの一般トイレも含めて、女子9基、男子1基、そして多目的トイレ1基が、質問をさせていただいた次の年である平成26年度当初予算に予算化をさ れて、温水洗浄機能のついたものへ交換されているようであります。市民の方々からはおおむね好評のようでもあります。
 昨年は国際サイクリング大会も成功し、これからますます国内外から今治市へ来ていただく機会がふえると思いますが、洋式、和式に限らず、きれいで快適で 清潔なトイレというのはリピーターを呼び込むための必須条件でもありますし、観光都市今治市を定着させていく上でも非常に大切な要素であると考えます。 せっかく来ていただいても「トイレが汚いな。もう来たくないな」ということになってしまっては意味がありませんので、やはり、そういった財政的な面もある と思いますけれども、全ての改修は不可能であると、それも承知いたしておりますが、たくさんの方々が利用されている施設については、年齢層などもしっかり と把握をした上で快適にしていく必要があると考えます。市長のご所見をお伺いさせていただきます。

◯答弁(市長)
 先ほどの森本議員、それから達川議員、若手だと私は認識しておりますが、本人は「もう42歳」、いや、「まだ42歳」だと私は思っておりますし、これから 本当に、先ほど新規採用の職員に話したのと同じ思いが、前列の皆さん方に私は期待をしております。ぜひともこの10年先、20年先の今治市を、まずしっかりと見届けた中で、具体的に議員活動をとり行っていただきたい。心からエールを送りたいと思います。
 それから、日ごろ、今治市の将来ビジョン、こういったことに卓越した力を持っている達川議員が、脚下照顧といいますか、足元に目を向けた今回の質問であります。しっかりと私どもも、そのことも受けとめながら答弁させていただいたらと思っております。
 私からは、公の施設におけるトイレの位置づけについてに関しましてお答えさせていただきます。
 今治市が管理する公の施設のトイレは日常的に多くの人々が利用するものであり、誰もが安心して快適に利用できるよう、順次、整備・改修を進めているところであります。平成25年6月議会において、公会堂のトイレは改修工事の対象となっていない旨の答弁をさせていただきましたが、達川議員からご発言いただ いたこともあり、平成26年度の当初予算に、公会堂のトイレについては、温水洗浄便座を設置する費用とともに、多目的トイレをオストメイト対応に改修する 費用を計上し、実施いたしました。1つには、トイレはあった方が確かに便利はいい、箇所をふやしたい、でも、維持管理は一体誰がどうするんだという大きな 課題がございます。公会堂については、管理する人が決まっておりますから、これは素直に私ども、受けとめさせていただいて、トイレの充実に努力したつもり でもございます。
 さて、近年増加しているしまなみ海道を訪れるサイクリストや海外からの観光客に快適にサイクリングをしていただけるよう、トイレ設置箇所を記載した日本 語版、多言語版のサイクリングマップを作成し、ご利用いただいております。また、しまなみ海道沿線地域では、民間企業によるサイクリストのためのトイレ整 備や、平成23年度からは、サイクリング中に気軽に立ち寄れ、マイボトルへの給水やトイレ等のサービスを提供する「サイクルオアシス」の整備が、ありがた いことに住民参加型で進められております。
 昨年度、国土交通省の重点道の駅に選ばれました今治市内の5駅、今治湯ノ浦温泉、伯方S・Cパーク、今治多々羅しまなみ公園、しまなみの駅御島、よしうみいきいき館につきましても、施設の指定管理者により日々の清掃管理を行い、観光客の方に気持ちよくご使用いただいております。そのうち、道路管理者とともに一体型で整備いたしました今治湯ノ浦温泉につきましては、国土交通省と協議を行い、洋式化等、時代に即したトイレへ改修を進めてまいりたいと考えてお ります。
 都市公園施設のトイレについては、従前から計画的に整備を進めてまいりまして、平成25年度の浜手公園など、5カ所の公園の整備工事をもって完了しております。また、学校施設のトイレについては生活様式の変化も考慮し、洋式便器の設置を進めてまいりたいと思います。今後は、財政状況も勘案しながら、利用 頻度、利用対象者などの状況により、それぞれの施設に適した型式のトイレ設置を進めていこうと考えております。
 これら施設の管理については、気持ちよく使っていだけるよう、その施設に応じた清掃等を実施してまいります。また、達川議員ご発言のとおり、可能であれば、近隣住民の皆様に清掃に参加いただければ、まちづくりの醸成にも貢献できると思いますので、ぜひご理解、ご協力をお願いいたします。
 また、今秋、10月31日土曜日には、「いまばり環境フェスティバル」において、株式会社イエローハットの創業者であり、トイレを素手で掃除することで も知られている「日本を美しくする会」の相談役、鍵山秀三郎氏を講師にお招きして講演会を予定しております。この機会に大勢の皆様にご参加いただき、ボラ ンティア活動に対する市民の皆様の意識が高まりますことを期待しております。
 その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。


◯答弁(垣谷都市建設部長)
 達川議員ご質問の住民参加によるまちづくりについてお答えします。
 1番目の住民による道路・用水路等の軽微な修繕についてと2番目の現物支給についてでございます。
 市道に関する修繕などのケースでございますが、合併前は、旧今治市、朝倉村、関前村につきましては、原則、行政側で対応しており、原材料などの支給もし てございませんでした。その他の地区につきましては、原材料の支給の制度がございました。合併後につきましては、合併協議により、市道の修繕などの維持管 理は原則今治市で実施することとして、砕石や合材などの原材料の支給もいたしておりません。
 農道や用水路などについてでございますが、合併前は、旧市町村において原材料支給をしておりましたが、合併協議により、原材料支給制度は廃止されまし た。現在は、農道や用水路などの維持管理を集落に委託しており、その委託費用の中で軽微な修繕を行っていただいております。ただし、応急対応として農業用 施設の補修などに用いる木ぐいや土のうなどについては、今治市が現物支給しております。
 次に、3番目の今後の取り組みについてでございます。
 農道や用水路などの維持管理につきましては、基本は、農家の方々が中心となって行っておりますが、農家以外の住民の皆様が参加して行っている集落もあり、今後は、多くの住民が参加した活動を広めていきたいと考えております。
 道路行政での住民参加、住民と行政の協力といった制度といたしましては、国及び愛媛県が「愛ロード」の名称で、ボランティアサポートプログラムを立ち上 げておりまして、国道、県道を合わせ10路線で、今治市内の26団体の方々が清掃や除草などのボランティア活動をしてくださっております。現在1,600 キロメートルを超える市道を抱える今治市といたしましては、管理に要する費用、業務量は膨大なものとなっており、議員ご提案の道路の清掃活動や除草、草刈 りといった住民の皆様によるボランティア活動は歓迎すべきものであり、多くの方に自分たちが利用する施設は自分たちで守っていくといった意識を持っていただき、行政のサポーターになっていただきたいと考えております。本市といたしましても国、愛媛県のシステムや、議員より紹介いただいた他市の制度等を参考 にいたしまして、多くの市民の皆様に参加していただける制度を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◯再質問
 これからは、自分たちのまちは自分たちでつくっていこうという意識の醸成が非常に大事になってくると思うのですけれども、いろんな醸成の方法として、各種 イベント、夏祭りであったり、あるいは運動会であったりとか住民参加のイベントもありますし、また清掃、除草などの作業もあると思うのですけれども、今回 そういったことに加えて、こういう新しい取り組みとして、従前はお金がないからやらなきゃならないという苦肉の策だったわけですが、そういった一体感の醸 成として新しい活動だと思いますので、これは実施の価値が十分あると思っております。現物支給の体制についてもぜひともご一考いただきたいと思っております。
 また、かつて公用車の使用などについても、旧今治市の場合ですけれども、各課が管理をしていた時代があって、例えば、予算をたくさん持っているところは 買いかえることもできると。また、たくさん使うところもあれば使わないところもあると、いろいろ難しかったところはあると思うのですけれども、これは効率 が悪かったということで、現在は管財課で保管、管理をして、いろんなところが使えるようにしていると。今回こういった砕石やセメントといったものもそうで すけれども、清掃作業などもそうだと思うのですが、例えば各課が担当しておりますと、道路課あるいは農林振興課など、農道、市道によっていろいろ違うと思うのですが、使われる道具というものは一緒だと思います。また市民の皆さんにとってみれば、これは国道、県道、市道、農道といっても、道という考え方には 変わりがないので、そういった道具なんかについても、どこかで一元管理をして、そこから各課が使えるようにしておいた方がいいんではないかと思うのですが、そういったいろいろな物品等々の管理についても考えていただきたいと思います。
 そして、トイレについてですけれども、これはボランティアによる清掃活動というものも必要になってくると思います。実は私もうちではよくトイレ掃除を やっていますけれども、小学校5年生のときの担任の先生が「家を見るときにトイレを見れば一番よくわかる。トイレがきれいなところは家もしっかりしてい る。外がきれいでもトイレが汚いところはだめですよ」と言ったことを覚えています。小学校5年生の当時の担任の先生、もう80歳代後半になって、今も元気 でいらっしゃるんですけれども、やっぱりトイレというものが昔から大事な部分であるということが言われていたと思います。今後も使用者の動向も注視してい きながら対応をお願いします。
 以上で質問を終わります。

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