2013定例市議会一般質問


2013年度 6月定例市議会一般質問


1.人事考課制度について 

(1)これまでの状況について
(2)法律化された後の対応について


2.公共施設におけるトイレの設置、改修状況について
 

(1)公の施設におけるトイレの位置づけについて
(2)今後の見通しについて



◯質問 
 発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問をさせていただきます。
 まず、人事考課制度についてお伺いをいたします。
 人事考課制度は、旧今治市において2003年に導入をされました。私も導入に当たっては、人が人を評価する制度であるため、不当評価が行われないよう、また万一不当評価が行われた際には、その救済措置も含めて柔軟な対応がなされるよう一般質問をしたことを記憶しております。
 その後、人事考課制度は、今治市においても合併を経て10年間で変化があったと思いますが、国家公務員では、国家公務員に能力・実績主義の人事管理を導入することを柱の一つとする「国家公務員法等の一部を改正する法律」が平成19年7月6日に公布、平成21年4月1日に施行され、現在、人事評価制度として法律下での制度運用がなされております。平成19年度の法制化時には、地方公務員にも同様の制度を導入するという話もあったのですけれども、諸般の事情から導入を断念した経緯がございます。
 しかし、近年の動向を見ておりますと、ことしの2月には地方公務員法を改正し、同様の評価制度を導入することを閣議決定、既に法制化の準備も整っていると伺っております。今国会への法案提出が予定をされているという一部の報道もありましたけれども、今回の上程は見送られたようです。いずれにしても、近い将来、議題として上がってくることは必至な情勢であり、法律化をされれば条例以上に厳格化が求められます。
 現在検討されております法律案を見てみますと、職員が採用される際、また昇任や降格についても定義をより厳しいものとし、それぞれ個人の能力・実績をより勘案した上で評価を人事に反映させるよう規定すること、また評価を公正に行うために、評価をした上司についてもその責任について明らかにすることなどがうたわれており、同時に、現職公務員が自治体と利害関係にある企業へ再就職を働きかけることを禁止したり、退職した職員についても再就職先から自治体への口ききも禁止されるなどの内容を盛り込んでおります。
 そこで、まず1番目ですけれども、これまで10年間の人事考課の運用状況についてお伺いをいたします。また、今後、法律が施行された際の対応についてもお伺いをいたします。
 続きまして、公共施設におけるトイレの設置、改修状況についてお伺いをいたします。
 「臭い・汚い・暗い」、いわゆる3Kと言われていたトイレを取り巻く環境は近年大きく変わろうとしております。例えば高速道路、これは皆さんもサービスエリア等をご利用されるとおわかりかと思いますけれども、改修が進んでいるという状況であります。また、空港であったり、ショッピングセンターであったり、多くの人が利用するトイレは温水洗浄便座を完備したり、また壁紙なども落ちついたものへ変更するなど、新しく建設される施設はもとより、既存の施設についても随時改修が進められております。
 全国の自治体においても、トイレの重要性を鑑み、改修が進められており、今治市と姉妹都市でもある群馬県の太田市では、10年以上前から「学校のトイレをホテル並みに」というコンセプトのもとで取り組みが進められております。私も2003年に研修にお伺いをいたしましたが、清掃も行き届いており、感銘を受けたことを覚えております。
 今治市においても、昨年の教育厚生委員の皆さんが東京都町田市へ視察研修に行った際、学校のトイレを視察され、その取り組みに大いに感銘を受けたということも伺っております。今治市においても、市内の公園を見ておりますと、近年、トイレの改修が進んでおり、以前よりもきれいで使いやすいということで市民からも好評ではありますが、公園を含め今治市が管理している施設についてはどのような状況になっているのか、またトイレの位置づけと今後の考え方についてお伺いをいたします。
 以上、ご答弁、よろしくお願いいたします。


◯答弁(市長
 皆さん、おはようございます。いよいよ6月議会一般質問、本格的な論戦に入ってまいりました。きょうは傍聴席、ちょっとでなくて、随分若々しい、若い青年たちが入っております。皆さんご承知のように、ことし4月に新採用になった、まさにこれからの今治をしょって立つ若者です。
 きょうは、私も十分知らなかったんですが、傍聴するという話がありました。それはウエルカムだと。それはなぜかと言えば、やはり市議会と私ども理事者、この議会を通じてしっかりと論戦を重ねていく、そして将来の今治市をしっかり見詰めた中での議論を重ねていきたいという願いがございます。彼らがいずれ、あと25年ほどたてばこちら側に座る可能性も大いにある、そういう上昇志向を持って、きょうはしっかりと傍聴してほしいなという願いがございます。
 ところで、達川議員には、雌伏4年、本当にご苦労が多かったと思います。中村知事が、いわゆる中村衆議院議員時代に落選をして、今までそばにいた人たちが、あっという間にいなくなった、このむなしさというものは何とも言えないものであったという話を本人から聞いたことがあります。彼はそのエネルギーを、伊予鉄道松山市駅前で街宣活動といいますか、いわゆる日常報告をしながら、「市民とともに」という姿勢を貫きながら松山市長に返り咲いて、今、愛媛県下20市町の思いを大切にする知事としての役割を担ってくれております。
 達川議員には、市民の森の前の交差点で、自転車にのぼりを立てて、しっかりと皆さんに訴えている姿を私も何度も拝見しながら、心の中で「頑張ろう。頑張ってほしい」、そういうエールを送っていたわけでありますが、2月3日、見事当選されました。今までの議会経験、それから、何しろまだまだこれからです。これからの今治市のためにしっかりと役割を、議会人としてのステップを踏んでいただきたいと期待しながら、本日ご質問の人事考課制度に関しまして、私からお答えをさせていただきます。
 1番目の、これまでの状況についてでございます。
 本市の人事考課制度は、職員が職務遂行上における勤務成績、意欲、態度、能力について公平かつ客観的に把握することにより、職員の勤労意欲の高揚と人材育成の向上等を図ることを目的としており、平成15年度から旧今治市において試行の後、平成18年度から管理職員に、そして平成20年度からは一般職員を含む全職員に対し導入いたしました。
 本市の人事考課制度の特徴としては、考課結果の客観性を高めるために、一次考課と二次考課を別の上司が行い、その後、調整会議に諮り、考課の決定をいたしております。また、業績のみならず、仕事に取り組む意欲や態度、そして成果を上げるまでのプロセスを考課項目とすることにより、職員の意欲の高揚と公務能率の向上が図られているものとなっております。さらに、上司との面談を通して、仕事への取り組み姿勢などを確認し合うことにより、職場のコミュニケーションが図られる制度となっております。また、職員の納得が得られるよう、希望者に対し考課表の開示を行うこととするとともに、職員からの苦情に対応できる仕組みを設けております。
 現在、人事考課結果を職員の昇給に反映させておりますが、今後、国と同様に勤勉手当にも反映させるよう検討をいたしているところでございます。
 2番目の、法律が施行された際の対応についてでございます。
 本市は既に人事考課制度に基づいた人事管理を行っておりますが、法律が改正された場合は、採用から退職後までの人事管理全体に多大な影響が及ぶことが予想されるため、法律案の内容につきまして早急に精査するとともに、現在の人事考課制度の見直しも含めた対応を検討いたしたいと考えております。
 その他のご質問につきましては、関係理事者からお答えさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。



◯答弁(川口財務部長)
 達川議員ご質問のうち、公共施設におけるトイレの設置、改修状況についてにつきましてお答えします。
 今治市が管理している施設についてどのような状況になっているか、またトイレの位置づけと今後の考え方についてでございます。
 本市におきましては、広域合併により、多くの公の施設を有する現状にありまして、類似の機能を有する施設や、住民ニーズと乖離した利用となっている施設、老朽化等により多額の改修コストが懸念される施設などの多くの課題を抱え、施設の維持管理経費が市の財政を圧迫している実態にございます。
 こうした中、今後の施設のあり方を検討すべき取り組みといたしまして、本年の5月1日付で市民の皆様に公の施設の現状データを公表したところでございます。今後は、収集いたしました情報によりまして、公の施設のあり方の方針を決定していく予定でございます。
 また、これらの施設におけますトイレの位置づけについてでございますが、快適に利用できる公共トイレを整備していくことは、ご高齢の方やお体の不自由な方々はもとより、多くの市民の皆様から求められることであると考えております。
 次に、これら施設の改修などの状況でございますが、文教施設、とりわけ学校施設につきましては、校舎の耐震補強工事に合わせまして、トイレの洋式便器化などを行っております。福祉施設では、伯方福祉センターなど、利用目的に合った便器に改修を行っております。観光施設におきましては、小島にトイレを整備した観光休憩所を設置するなど、観光振興の観点からもトイレの新設等を含め検討しているところでございます。公園施設のトイレにつきましては計画的に整備を行っておりまして、平成24年度は石井公園など7カ所の公園について整備を行いました。また、清掃等の管理につきましても、利用状況などを見ながら実施しているところでございます。いずれにいたしましても、施設の使用目的やニーズに応じた設置や改修を進めている状況でございます。
 今後の考え方につきましては、トイレの仕様は施設によって異なりますが、財政状況も勘案しながら、施設の維持管理費の節減にも努め、利用状況等により、必要に応じて和式から洋式便器への改修、温水洗浄便座の設置等を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます



○再質問

今回、法律案としてまず検討されている内容も、地方公務員法第40条に基づく現行の勤務成績の評定と法的な性格が異なったものではないと。評価の内容をより詳しく明文化することが目的であり、その責任の所在を明らかにしようとするものであると考えています。
 しかしながら、営業成績が目に見える民間企業とは違って、営利を目的としない地方公共団体ではその評価が難しいと言われており、長期にわたって公平で安定的な運用をしていくためには、人事考課制度運用に際して、職員が信頼できる制度でなくてはなりませんし、人事担当部局や職員に過度な負担にならないような工夫も必要になってくるものと思われます。
 評価された内容を対象者に公表するフィードバックはもちろんですけれども、不当に評価をされた際の救済機関のさらなる充実も必要でしょうし、万一、人間関係で不当評価をされたり、明らかに能力が不足していると思われる人が昇進したりということが続けば、職員全体の士気が低下することになり、何よりも市民サービスの低下に直結する大きな問題となります。
 上司の顔色を見て仕事をするようなことになったり、あるいは考課のための考課というような硬直した制度にならないように、常に改善を繰り返しながら、人事考課制度本来の趣旨である人材の育成、能力の開発、そして、そのことによって身につけた個々の能力を生かすことのできる適材適所への配置、そういう人事管理、つまり、市役所のレベルアップというものが市民生活の向上につながるような制度となるように絶えず研究を続けていただきたいと思っております。
 次に、公共の施設に関して、トイレに関してですけれども、これまでの状況、今後の位置づけについてのあらましのお考えはわかりました。現在、公共施設としては大規模改修中の公会堂がありますけれども、公会堂についてはどのような状況になっているでしょうか、質問をいたします。



◯答弁(川口財務部長)
 お答えいたします。
 公会堂の改修工事でございますが、現在は各種機器の据えつけなどを行っている状況でございまして、9月1日にはリニューアルオープンする予定でございます。
 この改修中の公会堂のトイレはどのようになっているかとのご質問でございますが、既存の一般用トイレにつきましては、平成12年度に内装や便器の取りかえ改修を行っており、多目的トイレにおきましては平成14年度に新設しているということもございまして、今回の改修工事の対象外といたしております。また、今回新設いたします楽屋につきましては、新たにトイレを整備することとしております。
 以上でございます。



○再々質問
トイレですが、楽屋の方の改修はされるということなんですけども、温水洗浄便座、これの導入はされるんでしょうか、お伺いします。


◯答弁(川口財務部長)
 お答えします。
 新設いたします楽屋につきましては、温水洗浄便座を設置したものとすることを予定しております。
 以上です。



○再々々質問
 トイレを取り巻く環境というものは、この10年で本当に比べ物にならないほどの変化をしております。和式を全て洋式にというような議論もありますけれども、私も和式の必要性というものも認識しておりますし、全てのトイレを洋式化と、そういうような意図はないんですけれども、ただ、楽屋のトイレに関しては温水洗浄便座が導入されるということですけれども、少なくとも体の不自由な方がご利用される多目的トイレだけでもそういった温水洗浄便座の機能があればと思います。ぜひとも今後の検討課題としていただきたいと思います。
 きれいな音楽を聞いて、あるいは感動的な演劇を見ても、トイレが汚ければ興ざめをしてしまいますし、観光都市を標榜している今治市において、公共のトイレが汚ければ、他の都市から1度は訪れていただいたとしても、リピーターとしてもう一度来ていただけるかどうかということは疑問に思います。また、最近では飲食店を選ぶ際にもトイレを重要視するという風潮もあり、トイレは、もはや単に用を足すという認識のものではなくて、毎日使う空間として、生活の一部分としての位置づけを担うものになってきていると思われます。
 財政状況も非常に厳しいということは理解をしておりますけれども、いま一度、多角的な側面からトイレの位置づけについて調査検討をしていただいて、今治市民はもとよりですけれども、他の府県から来ていただいた人たちに対しても気持ちよく使っていただける、そういった施設になるようにお願いをいたしまして、質問を終わらせていただきます。




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