T-55
 (TAMIYA MM-No.257)
 (+Modelkasten SK-59)
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主要国の現用車両はたいてい整備が行き届いているのであまり派手なダメージ表現などは出来ないことが多いのですが、ボロボロに使い込まれた車両を作ってみたくて最多生産数を誇り世界中で長〜く使われているT-55を製作しました。 製作のイメージはイラク軍仕様のつもりです。

工作面ではフェンダー周りを中心にパーツを一部脱落した状態にしたり曲げたり傷を掘り込んだりしてダメージを加えました。 一方で省略されているライトのコードや燃料タンクのパイピングを行い精密感は高める様にしました。 キャタピラははモデルカステンの可動式のものに交換しています。 組み立て式のキャタピラはT-55の様な上部が垂れ下がるタイプにはピッタリですがやや強めにたるみを付けることでよりくたびれた感じを出してみました。

塗装はイラク軍のものと思しき実車写真を参考に2色迷彩としましたがシリアやリビアも似たような迷彩だったりして本当にイラク軍のものか自信がありません。 ウェザリングは当初の目的通りチッピング、雨だれ、赤錆と普段出来ない表現を思いっきりやることが出来ました。 汚れに関しては国籍など関係なく中東近辺の様々な車両の写真から気に入った傷や汚れをミックスして書き込んでいきました。 キャタピラは可動キャタピラ初体験ということもありエナメル溶剤によるソルベントクラッックでバラバラになってしまうという失敗もありましたが何とか修復する事が出来ました。

フェンダーを切り欠いて剥き出しになったキャタピラは凶悪なイメージでこれはこれでなかなか強そうな仕上がりになりました。 T-55はバリエーションも多いのでまた汚し分が不足してきた際に挑戦してみたいと思います。

(製作 2006年)
T55-1

T55-2

T55-3

T55-4

T55-5

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