忘れもしません、97年10月。「プロレスこそ最強の格闘技」を謳った高田延彦がPride1という大会で、ヒクソンにチャレンジした、格闘技ファン待望の東京ドーム。プロレスファンの夢を乗せた高田を見たい夫と、93年のホイスを見て以来グレイシーファンになってしまった私は、珍しく揃って見に行きましたねえ。いやあ、興奮しました。結果は・・・ほとんど秒殺でヒクソンの圧勝。高田は4年後Pride4でヒクソンに再挑戦しましたが、少し粘ったものの、やはり敗退に終わりました。グレイシー柔術にプロレスは勝てない・・・そんな沈鬱な雰囲気が漂っていた2000年5月、Pride Grand prixという大きな大会で、夢破れた高田に、91年のUインター旗揚げの頃からずっとついてきた道場門下生、あのVSヒクソンに惨敗した高田をあの日セコンドとして見ていた桜庭和志というプロレス選手が、あの、私を魅了したホイスに挑戦することになったのです。
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