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ま、面白くなくはないけど、特別面白いわけでもない。
やたら、食べ物がでてくる。
ひとつひとつはそんなに美味そうなものでもなんでもない。
だけど、「食事が楽しみで楽しみで仕方ない」という受刑者の視点でそれらを見ていると、いつしか、口の中が唾液でいっぱいになっているのだ。
「ごくん」と飲み込んでしまわないとならないほどなのだが、客席じゅうにその音が響きそうで、困ってしまう。（ま、客席中、そうなので、気にせず、「ごくん」とすればいいんだが････。）
でも、大人の男たちでも、あんなに甘いものが恋しくなるのかねぇ。疑問。
さて、この映画、出演者がなかなか豪華。
なんせ、観客サービス的にツルツル頭の窪塚まで出てくるんだから。
でもさ、窪塚くんって、何、演っても、「窪塚印」、なんだよね。
『ＧＯ』で、初めて観たときは、鮮烈な印象だったけど、それからあとは、どう化けても、やっぱり同じでぜんぜんツマンナイ。
まぁ、そんな窪塚は、あっちに置いておいて、やっぱ、香川照之ですよぉ。
この人は、すごい。
去年観た、『ＫＴ』でも、一番、気に入ったのはこの人だったし、『ＯＵＴ』でも、原田美枝子と競うくらい良かった。
大河ドラマ（それ自体は見たことないのだが）で「武将」のような格好もしてたみたいなのに、今回は「アブナいお坊ちゃん受刑者」でしょ(笑）。
違和感なくはまってるところが、すごい。
今後もぜったい注目。
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