『A.I.』
2001.6.30
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。。。。。









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。











つまんねーーーーーーーーーーーー。












 セックスメカを演じるジュード・ローとスーパートイのテディくんは良かったけど。
 あとは、もー、勝手にしてちょうだいな、ですな。


 なんつーか、ほとんど 呆れてモノも言えない状態 なのだけど、言う!(笑)







 ディビットを見て戸惑うママン。
 うん、ここは、まぁ 許せる。

 しかし、あんたは戸惑いながらも、「よく考えた上で」ディビットの母になる決意を固めて、7つ(だったか)のキーワードをインプットしたんじゃないのか?


 
 それで、捨てるか??

 理由が、「工場に返したら解体されるから」だってぇ???
 あほかーーーーーー!!!

 そっちのほうが、よっぽど酷じゃん。
 ロボットとして存在する限り、あんたを「母」と慕って愛し、愛されたいと切望するんだぜ。
 
 この馬鹿母の得手勝手な「捨て子」行為が、2000年間にも及ぶ悲劇の始まりとなるわけでございまして、この「ママン」の勘違いな馬鹿ぶりときたら、『ダンサー イン ザ ダーク』の馬鹿母とだぶってしまいそうでした。
 
 さらに言えば、「捨てる」という行動に出るに至るエピソードも納得性がないのね。
 とにかく、捨てられちゃわないとお話がはじまらないから、そうした、みたいな感じ。

 もう、ここらあたりから、わたくし的にはゲンナリでございました。

 

 で、場面替わって、セックスメカ ジョーの登場。
 雰囲気は、『メトロポリス』の地下都市ぽっくって、なかなかいいです。
 ここで、話が変わるとかすかに期待したんですわ。
 3話仕立てになってるとかいう話もあったから。
 「あぁ、ディビット小僧の話はおしまいかぁ。あぁ、よかった」(ほっ)と思ってたら、また、でてきやがんのよ、あの小僧(←実は、あの子役自体があまりスキではないらしい)。
 あぁ、セックスメカ ジゴロジョーの悲哀で纏めてくれてたらよかったのに・・・。

 さて、この2幕目(?)での「ライブ・マーケット」だとかいうショーが、悪趣味の極み。
 表現がリアルで気持ち悪い、という種類のものではなくって、ほんとにほんとに低知能で、趣味が悪くて、お下劣で、胸が悪くなるーーという感じ。
 眩暈と吐き気・・・。
 アメリカじゃあ、こんな残酷で最低な映像を子どもにみせて文句がでないのか? 
 私なら、見せないし、自分でも、見たくない。

 いや、反対に言えば、よくぞ、ここまで・・・、という気もするんですけどね。
 「ママン」の馬鹿ぶりを描き、その上に、ここで、人間総体の情けなくなるような馬鹿ぶりを描きだす。
 3幕目には人類滅亡の原因は明らかにされていなかったように思いますが、ま、滅亡の原因は、この「馬鹿ぶり」と、表現したかったわけでしょうな。
 あ、 「馬鹿」といえば、ディビットの産みの親氏も、理解不能のバカでしたな(笑)。 

 んで、相変わらず、「ママン、ママン」と しつこいんだわ、この小僧。
 もー、エー加減にしたら、っー感じ。
 ハーレイ坊ちゃんが演ってるもんだから、余計、うざったい(笑)。


 あぁ、まだ、終わらんのかーー。(苦行)

 あ、でも、セックスメカ ジョーはサイコー(笑)。
 ありゃあ、売れるぜー。ヒット商品だわ。
 ルージュ・シティもステキ。


 さぁ、3幕目(?)は2000年後(笑)だ!氷河よ氷河(笑)。
 それだけでも、オイオイオイ・・・・・なのに。
 さらに。
 なんなんやーーーーーーーー、あんたらー。(笑)
 目が点よ。 イヤ、ほんと。
 
 で、そんな状況下でも、最後まで「ママン」なんですわ。
 はいはい、恐れ入りました。
 いや、別にいいのよ、ママが好きでも。
 勝手にして頂戴。(←早く、終わってくれぇ、としか考えていなかった)


 
 
 はぁ・・・・。
 でも、なんで、こんなの作ったんだろうねぇ。
 


 私が観た映画館では、「A.I.リーピータご優待」とかいう企画をやるそうでして、入場料が2回目は1000円、3回目は900円、と安くなり、なんと4回目はタダになる、というとんでもない内容であります。
 果たして、そんなヒトがいるだろうか・・・?
 ま、私は、仮に1000円やろうと言われても、2回目を観ようとは思いませんが・・・・。


(以下 追記 7/7記)

--完璧な子どもについて--

 いつ、いかなるときでも、刷り込まれた親を愛するのが「完璧」で「理想」の子どもなんだろうかねぇ。
 自分の事を思い返しても、まず、そういう人はいないんじゃないかな。
 無条件にパパやママが好き!っていう時代ももちろんありだけど、成長の過程の中で紆余曲折があるのが人間ってもんだ。
 親のほうも、その中で、自分を見つめなおしたりできるってもんなんだと思う。
 親にとっては、結構、つらいこともあるんだが、こればかりは、子を持つ親の特権なのだわと逆手にとって、楽しむに限る。
 
 でも、それが、楽しめないと「完璧」な子どもを求めたりするんだろうね。
 
 ・・・・・あぁ、そういう「完璧」な子どもも案外、始末が悪いですぜ、っていうお話だったのか、これは。なるほど。
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