2-17 遊説(2)・効果的なスポット演説を

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市民選挙の遊説は,名前の連呼はせず,車を止めて自分たちの主張を述べる“スポット演説”が中心となる。何を訴えるか,事前に充分練ったひとつのモデル原稿をつくっておくことが,遊説の効果を倍増させる。


●ひとつのモデルをつくれ

遊説は,できるだけたくさんの人に自分の考えを聞いてもらうためのもの。候補者が自分たちの訴えたいテーマを文章にし,それをタタキ台にいろいろな人の意見を聞いて整理し,演説の中心内容とする。テーマによってはできるだけ正確な数字をあげ,情報を提供し,具体的で身近な話にまとめなければならない。このモデルを,状況に応じてつかいわけられるよう,長短各種の原稿にアレンジしておこう。

●あきるな

一日に何十ヶ所で訴えていくと,同じことの繰り返しに,候補者も含めた遊説隊メンバーが,あきてしまうことがある。しかし,聞き手にとっては初めての内容であるし,たまたまダレた演説を聞いたとすれば,悪いイメージを持ちかねない。候補者は,一回一回,真摯な態度で訴え,語りかけていくとともに,遊説隊メンバーもきちっとした態度を維持すべきだ。

●ウグイス用原稿をつくれ

ウグイスには,事前に候補者の経歴・政見などの資料を手渡し,候補者を充分理解してもらうことが必要。遊説責任者は,長・短各種の原稿をつくり手渡そう。初めてウグイスをやる人には,経験ある人とペアを組ませるとよい。

ウグイスを経験して
初めて選挙のお手伝いをしたのてすが,私なりの感想をひとこと……。
事前に候補者の人柄・経歴・政見などを,パンフレットを見たり,事務局の人,候補者本人に直接聞いたりして,情報を得,理解してしゃべる内容に自分の気持を込められるようにすることです。また,候補者の女房役,娘役になることも重要なポイントです。一日中,候補者と行動をともにするのてすから,あ茶をついであげたり,おしぼりを渡したりして,候補者の神経を柔らげてあげることが大切てす。

1982/02 町田市議選の古宮とし男選挙のウグイスをした落合千裕さん(学生)


■ 遊説隊メンバーは、候補者と一丸になって訴えかけよう

■当落に関係なく選挙後のお礼まわりや礼状の発送には法律上の規制がある。電話でのお礼は許されているので、開票日までに「お礼電話リスト」を作り、事務局で手わけをして結果報告をし、お礼を言うのがよいだろう。[関連法律資料K参照]


市民選挙の実践 17

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