7月12日に執行された参議院の選挙によって、国民の新しい意思が表明されました。私たちの一票によって総理大臣が変わりましたが、その後の自民党の新総裁選出の過程はその意志とはよほどかけ離れたものです。あらためて、自民党に代わる政権担当可能な政治勢力の必要性を強く感じます。今回の選挙結果を見ると、その期待は新しい「民主党」に掛けられているのではないかと思います。その後の世論調査を見ても同じです。
私は、民主主義本来のあり方として、一つの政党が長く政権を担当することは良くない、大きくなりすぎた自民党の独走を阻止したい、と念じてきました。大政権政党自民党に対立する気概と可能性を持った新しい「民主党」の出現に拍手を贈ります。同時に、政治家の一人として、民主党のあゆみを見守るという消極的な姿勢ではなく、積極的に行動を起こすことが使命ではないかと考えました。
私はこれから民主党の一員として活動することにいたします。
市民が主役の政党を作ることが、私が目指してきた道でもあります。江田五月・菅直人と共に社会市民連合をつくり、東京の菅グループで政治活動を本格的にはじめ、郷里岡山で江田グループの議員をしてきた私としては、この機会を逃すべきではないと決意しました。市民が主役といっても、いつの間にか労組が主役になっていたり、自民的体質が顔を出したりで、民主党の中身はまだまだこれから。なるがままにしていたのでは、決して良くなるものではないと感じているからです。
まもなく21世紀ですが、私の持てる力のすべてを注いで、新しい世紀にふさわしい政党を作っていきたいと思っています。市民の皆様のご理解とご支援をお願いいたします。
98/08/05 岡山市議会議員 羽場頼三郎