河田英正の主張

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2000/11/15 政局と民主党

連日、加藤氏、自民党各派の動きが大きく報道されています。そのことが、民主党政権実現に向けての大きな動きにつなげていけるかもしれないという期待感から民主党にとっても重大な関心事となり、不信任案提出の時期の判断が政局を左右することになっているからでしょう。自民党の派閥抗争の状況を見守ることしか手の打てない民主党の現在の力が悔やまれます。また、それしか行動を起こせていないことが今の民主党のもの足りなさを感じます。

民主党の政治と自民党の政治のどこが違うのか、民主党が政権をとればどうかわるのか、政策と理念の違いを国民にいまこそアピールし、世論によって主体的に政権交代の力を生み出していくことが今一番必要とされていることではないでしょうか。派閥均衡をうち破ることにのみがめだっていて、国民の声が無視されているように感じています。

加藤さんも今の自民党の政治のなかで育った人です。自民党の衣を着て自民党として信任を受けている人です。エールを送るのもほどほどにと思っています。加藤派の人たちがその選出された地元で本当に民主党といっしょにやっていける人たちでしょうか。まずは、民主党自身が主体的に政局を語ることが必要ではないでしょうか。

私は、今春衆議院選挙で加藤派の逢沢一郎氏と戦いました。彼の社会観、政治理念にはとうてい同調できないものを感じていました。利権構造の民主主義とあいいれない自民党的体質そのものだったと思います。「市民が主役の民主党」の神髄がこの政局で問われています。


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