96/12/05 |
すでに使った金を審査するのが決算です。金の使い方つまり税金の使い方というわけですので、これをおろそかには出来ません。そして、来年度の予算編成に参考にすべきという意味でも、チエックを充分にしようと心掛けました。岡山市の会計は、一般会計、特別会計、企業会計と別れていますが、今年度は羽場は一般会計の決算委員になりました。
また、資料要求も積極的なのがこの委員会の特色と言えるかも知れません。他の議員が要求されたものも、大変参考になる場合があります。
社会福祉協議会への補助金、使途不明金の処理状況、敬老会決算書、用排水事業費報酬の内訳、同和対策補助金内訳、子供が輝く街づくり事業実施要綱、コンクリートとステンレス製のプールの比較、市営住宅の滞納者措置調書、住民組織補助金交付要綱などです。読者の方で関心のある方にはお見せします。※電話086(265)0651
私は例年「特殊勤務手当」について関心をもって聞きますが、今年は「燃料費」にもふれてみました。単価を毎月協定しているそうで、高すぎないようにしているとのこと。
「補助金」もチエックが必要です。その根拠や趣旨をよく聞かないと、「納税貯蓄組合への補助金」のように、いい加減な支出や無駄な補助がなされている場合がないとは言えません。今回も、「納税貯蓄組合」を擁護する発言をわざわざした方がおられましたが、行財政の改革をするといいながら、各論ではこのようなものをなんとか残そうとする意図かも知れません。
報告 羽場頼三郎
〔その一〕 決算委員会にかぎりませんが、専門用語と勘違いしているのか、おもしろい現象があります。川底や水路などを「浚渫する」という言葉ですが、職員の方はちゃんと「しゅんせつ」と言っているにもかかわらず、議員の中にはこれを読み間違いして「しゅんちょう」という時があります。でも、これはなかなか訂正されません。「議員のお言葉が間違っています」とは言いにくいからでしょう。
〔その2〕 委員の出席率は近年になく良かったと休憩の時の話題になりました。でも、始めだけ出てすぐに姿を隠してしまう某議員のような例もあります。一回につき5千円の費用弁償(出席手当てのようなもの)をくすねているとしか思えません。傍聴が少なかったせいでしょう。決算委員会のみならず、市民の「議会ウオッチング」が必要です。
市議会議員 羽場頼三郎
5日から実質審議に入る今議会ですが、私が属する市民クラブ21は準会派のため、代表質問も一番最後、時間も短く四〇分しか有りません。個人質問の方は11日から始まります。私の出番は未だ確定していません。電話で問い合わせて下されば分かりますので、どうか傍聴に来てください。
国体の主会場を岡山市に持ってくる必要があるとは思えないので、まずこれを質問します。「もし、やめたらどのようなデメリットがあるのか」を聞こうと思います。そして、自治省が職員採用の際の「国籍条項」についての従来の見解を、自治体の自主性を尊重する方向に変更しました。「これまでの頑な態度を改めるのか」を聞こうと思います。また、高速道路の固定資産税を徴収していないので、地方財政法の趣旨をたずねて「必要なら請求をすべきではないか」と聞きます。
もし、整理がつけば(1)食用油の燃料化について(2)容器包装リサイクル法について、なども質問項目に入れたいと思っています。
■市政アンケート■
総合支所など説明不十分
○今回は総合支所問題を取り上げました。11月に実施し、回答数は70通です。総合支所や地域割りの意義について、市民と語る会などの行政側の努力も認められますが、まだ市民にはその必要性や方向についての充分な理解は得られているとは言えないようです。
◆地域割りについて満足していますか。
□満足している | 11% |
□やむをえないと思っている | 41% |
□不満である | 19% |
□その他・良く分からない | 11% |
□無回答 | 18% |
◆支所を統廃合し、総合支所にするのは
□当然やるべきである | 25% |
□やむをえないと思っている | 31% |
□不満である | 20% |
□その他・良く分からない | 6% |
□無回答 | 18% |
◆市の説明は充分でしょうか
□よくやっている | 21% |
□不満である | 44% |
□その他・良く分からない | 12% |
□無回答 | 23% |
地域割り、総合支所については「やむをえない」という回答が多い。しかし、市の説明が不十分という回答も半分近いところを見ると、実施するまでになお検討の余地を残していると言えるのではないか。
全ての人が満足という政策は困難だが、せめて6〜7割の賛同または、容認が必要だと思う。
96/12/05 |