99/01/05 |
来年の一月に市長選挙があります。二期八年の安宅市政が問われます。市民のための市政だったかどうか、いくつかの仕事を取り上げて検証し、点数をつけてみます。
私が最初に選挙へ出るときに、ごみのリサイクルを政策にかかげました。当選したとたん安宅市長が「ごみの非常事態宣言」を出したので、示し合わせたと言う人もいましたがそれはありません。
1ごみの量が増えて、焼却をする施設の能力を超えそうだった。
2ごみの量が増えて、埋め立てをする処分場が足りなくなった。
いずれもごみをただ集めて燃やしたり、埋めたりするだけの処理であって、資源化の発想はゼロに等しかったのです。それまで、ごみ問題に積極的に取り組んでこなかったツケが一度に押し寄せた感じでした。
安宅市長はごみについても専門家といってよく、私の提言には大変よく理解を示されました。そして、文字通りコペルニクス的な発送転換でリサイクルを中心にすえたごみ行政を展開されたことは評価して余りあります。 空きカンを集めるために「食う缶鳥」という機械を設置、さらに牛乳パックの回収、リサイクル推進員の配置、リサイクル推進店制度の創設などを次々と行い、廃棄物についての条例を整備するなどを実行した上で、分別方法の転換を実現しました。
市民と職員の協力で、可燃/不燃/粗大といった3種分別から、資源化物を回収することを中心に、5種分別(実質上は10種分別)への移行をわずか三年でなしおえました。
さらに、職員の意識革命のために、次のようなことを実行されました。
@市長みずからごみの収集車に乗り込んで、回収の先頭に立った。
Aごみの所管課の名称を「業務2課」から「ごみ減量課」に変更した。
B新入職員を、ごみの収集現場に出させて実体験をしてもらった。
「ごみ市長」といわれて、ニコニコしている安宅さんに、私は95点をさしあげたい。5点のマイナスは、施設がダイオキシン対策が万全とはいえ、また減量になるとはいえ、プラスチックを一部で燃やしていることです。
12月議会の羽場質問
定例一二月市議会での私の質問の要旨をまとめてみました。成果として最大のものは、「職員採用から国籍条項の撤廃」でした。初当選以来、この問題に取り組んできてやっとここまで来ました。どんなことでもそうかもしれませんが、あきらめずに主張してきて良かったと思っています。来年度こそ、在日の朝鮮・韓国の若い人は採用試験への挑戦をしてもらいたいものです。
□羽場頼三郎 自治大臣の談話もあり、地方で自主的な判断が出来る状況でもあるので、市の職員採用から国籍条項をはずす時期に来ているのではないか。
■安宅市長 来年度の試験からそうしたい。
□羽場 公権力の行使や公の意思形成を広く解すれば意義が薄いが。
■市長 撤廃した趣旨から限定的に解する。(この答弁は撤廃の意味を実質的に保障するものとして意味が大きい)
※この件で、明快な決断をした安宅さんに高い評価を与えたいと思います。国や県に押し流されない、自治を進める市長です。でも、こんな市長だからこそ嫌なんでしょうね、利権や腐敗の中で生きている人達は。
□羽場 吉永町の産廃問題は、岡山市にとって吉井川の上流のことであり、水道の水源にあたる以上、県の不許可の判断を支持するべきではないか。
■当局 その意見はもっとも。水源については無関心でいられない。
□羽場 西川アイプラザで「スケボー禁止」をするだけでなく、福山市にならって岡山市もスケートボードができる公園を整備するべきではないか。
■当局 公園のリニューアルの機会に整備を考えたい。
遺伝子組み替え食品の安全性などについて
□羽場 公園の名称が、新福にあるのに福富北公園となっていたり、浜野公園となったりしているのはおかしいので、変更すべきではないか。
■当局 地元の了解の上で進めたい。
□羽場 遺伝子組み替え食品については、免疫力の低下などが報告されている。その安全性が確認されるまでは市の給食で使わないなどの方針を取るべきではないか。
■当局 何に使われているのか分からないので、使用の制限は難しい。
□羽場 メーカーによっては、遺伝子組み替え食品でないものを使っていることを公表している。そうしたメーカーの製品を使うことが、食物の安全性を利用者自らが追求することになるのではないか。
■当局 研究してみたい。
□羽場 違法駐車防止条例では、どのような内容を主に考えているのか。
■当局 地域を定めて指導員を置くなど、ソフトな違法駐車排除を考えている。
報告 羽場頼三郎
99/01/05 |