今回お伺いするのは四国にお住まいのN氏宅。
N氏はハーベス HL-COMPACT をアキュフェーズのプリメインで鳴らされていて、バランスはたいへん良いのだがそろそろグレードアップを図ろうと思われ、今度はセパレートタイプを計画され先ずプリアンプを追加し、現在使用しているプリメインのメイン部で駆動するつもりというものでした。
そののち実際に来店する機会があり、色々と試聴してみることになり、その中で今まで聞いたことのない NIRO ブランドの IntegratedEngine が目にとまり、しかも今使用のコンパクトタイプでない大型のフロアータイプの Nautilus 801 を聴くことに!
ハイエンドのセパレートタイプのアンプでも鳴りにくいスピーカーの筆頭に今や挙げられているスピーカーと噂で情報を知っているN氏が目の当たりにしたものは、38cm もの口径のウーファーが楽々ドライブされ、深々と自然に鳴り、しかもスピーカーの存在を全く意識させないものでした。これには少々驚きを隠せない様子。しかも外観はどうみてもインテグレーテッドタイプの一体型なのですから。
※これにはワケありの一言!
外観的には全くの一体型に見えるものの、実は中は完全なセパレートアンプとして機能し、さらに左右が完全にシンメトリーと徹底した構造になっています。これらは全て先行して出ているセパレートタイプのノウハウがそのまま活かされ、ヒートシンクはもとよりトランス,電解ブロックコンデンサーに至るまで全て本体より浮いた構造になっているという全く新しい発想の新技術による賜物です。分厚いオールアルミ材使用で、本当にこの価格で大丈夫かというくらいのコストのかけ方です!
そして NIRO1000 IntegratedEngine のポテンシャルを最大限に引き出すために開発された AC-1000R というカスタム電源ケーブルで、さらにすごい音に!これにはもう驚きと同時に大納得。
さて、納品当日。IntegratedEngine と共に海を渡りN氏宅へと向かいます。N氏宅は主要道路から1本通りを隔てた静かな場所で、ずらりと並び建つ家々の中でも一際大きな家でした。さっそく中に入ってみると約16畳はあろうかというリスニングリーム内には環境ノイズがほとんどなく、ベストな状態での鑑賞が常に約束されています。
まずは現状の音をチェックし、セッティング開始。IntegratedEngine の設置場所を確保しセットすると、凛々しい姿がなんとも誇らしげで見るからに良い音が出そうな雰囲気。(もちろん、雰囲気だけではないということがこの後すぐにわかるのですが!)電源ケーブルは AC-1000R に、さらにSPケーブルをバイワイヤーに変更し、ここで一旦音を出してチェック。
「!!!」 今までとは比べようもないスピードとレンジ。まだ仮セッティングだというのに、もうすでにかなりの音が!
しかし、ここからが本番。 片ch.に今やオーディオマニアの間で定番となっている FLB-II をセットし左右で比較。明らかに S/N が良くなり音の解像度が格段にアップ!スピーカーとスタンドの間のインシュレーターを RL チップにすると、スピーカーのスケールがさらにひとまわり大きくなったように堂々と鳴りはじめ、さらに特製ピンケーブルに交換してフィニッシュ。深みのあるオーケストラが堂々と力強く、そして時には繊細に、めまぐるしく変化する情景にN氏もただただウットリ。 結局、これら全てをセットで導入されることになりました。
「正直言ってハーベスがここまで鳴るとは思いませんでした。本当に凄いです。それにしても IntegratedEngine のポテンシャルの高さはタダものじゃないですね。」と、大満足の笑みを浮かべるN氏でした。