10分後。


「「「「「かんぱーい!!!!」」」」」


少しだけ、人の減ったフロア中央。
高々とウィスキーのボトルを突き上げ、
乾杯する十二羅帝達の中に、クンダリーニの姿があった。

そう。クンダリーニは助かったのだ。

怒り狂ったアカラナータがクンダリーニの所へ殴り込もうとしたまさにその時、
クリスマスの挨拶と共に、彼らがどやどやと店内に入ってきたのだった。

当然のことながら店内は大混乱。
なんとかそれが収まったころには、アカラナータのやる気も一切失せていて、
クンダリーニは八つ裂きのピンチを逃れたのであった。

彼らが来たことによって、大好きな「ラティアさん」はカウンターへ行ってしまったし、
そのカウンターからはイルヴァーナの突き刺さりそうなほど鋭い視線が飛んでくるのだが、
やはり命が助かったことはありがたい。

ガシャンとぶつけたボトルをそのままラッパ飲みして大笑いしている4人を交互に見ながら、
クンダリーニは今日だけは彼らに感謝しようと、胸の中で誓うのであった。




>>next


戻る