小話その4
〜キリリクスペシャル・主人公登場の巻〜


えー、其の四でようやく登場。
「天空戦記シュラト」主役の修羅王シュラトくんについてであります。

一言で言うと、彼は良い子です。すごく良い子です。
…とはいえ、こう思うようになったのはごく最近になってからでありまして、
私が「シュラト」を知った当時などは、「アホなガキやなあ」と、思っとりました。
…中学生のくせに。(笑)
シュラト君といえば、「いったいどうしちまったんだよ、ガイィィっっっ!!」ですが、
どつかれても、斬られても、必殺技撃たれても、
仲間の危険もかえりみずガイを信じつづける彼に、当時の私はとてつもなくイライラしておりました。
しかし、ある程度客観的に考えられるようになって、
この「信じる」っていうのもなかなか良いもんじゃないかと思ってきたんです。
最近、なにかと疑い深くなりまして、駆け引きとか、建前とかいうのも増えてきて、
単純に人を「信じる」ということが出来なくなってきました。
で、なんだかむなしくなってきたんですな。
人を疑うのって結構疲れるし、「性善説」を信じたい私としては、結構悲しいもんです。
すると、このシュラト君の生き様がすごくうらやましくなってきました。
一度は「お前はアスラ神軍の夜叉王ガイだ」と無理やり自分を納得させたりもしましたが、
結局シュラト君はガイを信じて、最終的にはガイは黒のソーマから解放されて元のガイに戻りました。
(黒のソーマは洗脳とは違うのに、元に戻ったりするのか?とかいうことは今回置いておきましょう。
シュラト君がガイを信じつづけ、それによってガイが元に戻った、というのが重要なのです。)
どっかの売れっ子プロデューサーが「念ずれば(夢は)近づく」といってましたが、まさにそうなったわけです。
世の中、そうそう上手く行くものではないのですが、
シュラト君はそんなのお構いなしに、とにかく信じまくる。
しかも一生懸命。
こんなこと、そうそうできませんよね。
というわけで、このシュラト君のやってることは、実はすごいことなんだと気づいてから、
私のシュラト君に対する評価はガラッと変わりました。
冒頭で述べた「良い子」というのは、実は私の年下の子に対する最大の誉め言葉なのです。

自分の友達の為に一生懸命になれる。
そして例え自分1人だけでも友達を信じてやれる。
そんな彼に尊敬の意をこめて。

皆様、修羅王シュラト君は良い子です。


**************************************************************

と、本論はここまで。
今回はましゃこ様のキリリクということで、
いつもとはちょっと違った感じで真面目に書かせていただいたんですが、
書いてるうちに、シュラトとガイの友情って、やっぱりいいなあと再認識しました。
ガイ、お前シアワセモノだぞ。
…とかいいつつ、こんな友達がアカラナータにもいたら、彼もどうにかなったのかなあ、
とちょっとブルーになっちゃいました。
(ここら辺に話を持ってくるのが俺だなあ(笑))

小説版はまだ未完なので可能性が無いとはいえないのですが、
唯一の友達といえる先代龍王アナンタさんがいなくなった今、
そんなことできる奴はおそらくいないでしょうな。
最後の頼みはヴィシュヌ様か?いや違う!
お願いしますよ!あかほり先生!!(笑)

・・・と適当にオチがついたところで、今回はコレにて。

---以上、小話でした。

<<back / next>>



戻る