コンサートチラシ
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主催 問い合わせ
西大寺五福協議会 090-8990-8240(松島屋)
六文銭'09 in 五福座
参加料 前売り2000円
当日2500円
2010年10月10日(日) 19:00〜21:00
六文銭'09

小室さんの語る六文銭’09

1968年に結成された時から六文銭は、メンバーの出入りが頻繁なユニットだった。それは、メンバーを固定して、グループとしての熟成を目指すものではなく、“うた”と“おと”を模索し続ける六文銭という「場」であったのだと。今振り返ってみて思う。
 2000年に及川恒平、四角佳子、小室等の3人でなにげなく始まった「まるで六文銭のように」の活動には、いつの間にか8年の歳月が流れていた。気がつけばそこに六文銭という「場」も戻ってきていた。
 及川は、独特の言葉感覚を表象させる自作詩に平行して、糸田ともよ氏をはじめ、自身以外の詩人にも言葉を求めうたづくりを続けている。
 小室も70年初頭以降からの谷川俊太郎氏の詩とのコラボレーションを断続的に継続しながら、近年、中原中也の詩に作曲したのが縁で佐々木幹郎氏に出会い、氏の詩に曲をつける機会も増えるなど、詩との交流も絶えない。
 及川と小室のうたづくりの作業は、70年代に模索した、詞と詩の間の往復運動の継続だと言える。言うまでもないことだが、その作業は時間を70年代に戻すということではない。サブカルチャーとして生きた70年代を今に生きると言うことだ。
 「まるで六文銭のように」の8年間を支えたのは四角佳子の存在だった。かつての六文銭は四角加入後1年で解散、四角の音楽も同時に終止符を打たれた。28年間のプランクを経て戻ってきた四角は、かつての六文銭でやり残したことを取り戻すかのように、「まるで六文銭のように」の8年間で変貌し、その個性=個声でユニットに奥行きを与える。
「場」の出入りも戻ってきた。今は亡きジャズピアニストの本田竹広氏をはじめ、多彩な面々が出入りするライブハウス、高円寺JIROKICHI、その周辺の波動で培われた唱法を携えて、こむろゆいが新加入。70年代を今に生きる「場」に、70年代生まれのメンバーがいるということ、それもまた六文銭の「場」だ。
 こむろゆいの加入を機会に、「まるで六文銭のように」というユニット名は返上し、「六文銭'09」と改めることにした。及川恒平、小室等、四角佳子、こむろゆいによる、新生「六文銭'09」の誕生、すなわち「場」の復活だ。
 2009年4月リリース、新生「六文銭’09」のファーストアルバム“おとのば”は、復活した「場」の報告でもある。

小室等

'68年グループ「六文銭」を結成。
'71年第2回世界歌謡祭にて「出発の歌」(上條恒彦と六文銭)でグランプリを獲得。
'75年泉谷しげる、井上陽水、吉田拓郎と「フォーライフレコード」を設立。現在は、自身のコンサートを中心に活動するなか、谷川賢作(pf)とのセッション、さがゆき(vo)との「ロニセラ」や、娘であるこむろゆい(vo)との「Lagniappe」などのユニットや、「六文銭'09」での活動。
また他ジャンルのミュージシャンとのコラボレーションやイベントプロデュースも多数。ドキュメンタリー作品でのナレーションや、テレビドラマ、映画、舞台などに音楽を提供するなど幅広く活動している。
最新アルバムは、娘のこむろゆいとのユニット「Lagniappe」のファーストアルバム「ここ/Lagniappe」(CCLK-0001)

及川恒平

フォーク歌手。代表作としては『出発の歌』作詞、『面影橋から』作曲、共作詞。
演劇、音楽活動後休止、そして再開。ソロとして「六文銭'09」として活動中。

四角佳子

1968年から1972年まで活動していたフォーク・グループ「六文銭」の後期メンバー(おけいさんの参加は71年からの一年間)
六文銭解散後は音楽活動を休止していたが2000年、及川恒平・ソロ・ライブに小室等と共にゲスト出演したことをきっかけに三人で「まるで六文銭のように」として音楽活動を再開
2003年5月、当時の‘モーニング娘。’のメンバー安部なつみと「母と娘のデュエット・ソング」を発表
以後「まるで六文銭のように」として活動するほか2005年からはソロ・ライブも展開し‘猫’を始めとする多くのミュージシャンとのコラボレーションも積極的に行っている。
2007年10月24日‘まるで六文銭のように’ファースト・アルバム『はじまりはじまる』(FLCF-4202)発売
2009年4月22日‘まるで六文銭のように’から‘六文銭`09’(こむろゆいの参加で4人に)とユニット名を改めアルバム『おとのば』(FLCF-4279)発売
2009年7月8日待望のファースト・ソロ・アルバム『初恋』(FLCF-4284)発売

こむろゆい

1970年代初頭生まれ。
2000年10月に自然発生的に結成された小室等、四角佳子、及川恒平による音楽ユニット「まるで六文銭のように」のマネージャーを担当。
2004年10月23日、横浜・イギリス館での「まるで六文銭のように」のライブに出演。自作曲が演奏される。
2008年11月14日、東京初の「小室等&こむろゆい」ライブ。
2009年4月22日、「まるで六文銭のように」に加入。「六文銭'09」にユニット名を改め、アルバム『おとのば』をリリース。「ほんとさ」でメインボーカルを担当。同年10月、小室等との親子新ユニット「Lagniappe(ラニヤップ)」結成を発表。11月17日、Lagniappeデビューアルバム『ここ』完成記念ライブを開催し、12月2日、同アルバムをリリース。