随筆 倉で臼をつく

倉で臼をつきながら考えたことです。(心の中の倉ですが)。
不定期に書きます


2006年01月21日

月琴あれこれ

 月琴という楽器の存在を初めて知ったのは、「ヨコハマ買い出し紀行」によるものです。アルファさんが奏でる姿が心地よくて、その後月琴にかかわる事柄についてはいくつか知ることがありました。

 竜馬の妻のおりょうさんが月琴を弾いていたということは最もポピュラーなことでしょう。その他にも、ある人、ある事で月琴が登場したようです。

 古賀政男が幼少の頃、旅芸人が月琴を弾く姿を見たことがあり、それに影響され楽器がほしくなったようです。しかし貧乏だったので持つことができず、弦をつけた簡単な楽器を自分で作ったエピソードがあるようです。

 ミツコ・クーデンホーフ(考察〔太正編〕 カリーノ・ソレッタ 考 参照)が明治期にオーストリアに嫁ぐ際、持っていったものに月琴があったようです。町娘の手習い事として、もしかしたら月琴を弾いたのかもしれません。

 日露戦争時、日本人捕虜がロシア国内に送られ収容所に入れられました。当時、捕虜は大切に扱われ、割と自由に行動できたようです。余暇に楽器をつくり、演奏会もしたようです。その際に月琴を作った人がいて、現在も捕虜の記念品として残っているようです。確かメドヴェージ村というサクトペテルブルクに近い所にあるようです。

 サクラの世界に大帝国劇場がありますが、名前のモデルは帝国劇場です。このモデルとなった帝国劇場の観客席の天井には壁画が描かれていました。観客をあきさせないためのものですが、そこには天女達の優雅な姿があったようです。その中に月琴らしい楽器を奏でている天女がいたようです。
 サクラの大帝国劇場では、天井壁画はないようです。ホールが逆さまになり、天井が床になる場面がありましたが、床には何も描かれてなかったように見えました。

 天井を見上げたら、月琴を抱くアルファさんがいるとなれば、けっこう目の保養になります。まさに天女の演奏です。
 その月琴には彼女の想いが宿るのでしょうね。タカヒロ、おじさんの前で演奏したことなど、いろんなことが弾くたびに現れてなぐさめるのでしょうね。





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