北大路花火 考

考察1 ハナビ・マールブランシュとタタミゼ・ジュンヌについて

 もし花火がハナビ・マールブランシュ伯爵夫人として社交界に進出して
いれば、注目され名声を得る可能性があります。

 花火は、容姿端麗で気品もあり、日仏双方の文化・教養を身につけて
います。そして日本人のフランス貴族の夫人という希少な存在ということ
から、注目され名声を得る条件はかなりそろってます。もちろん彼女はク
オーターですから、厳密には純粋な日本人とは言えないかもしれません。
しかし、日本人の姓名、容姿、国籍を持つ彼女は、日本人として見られます。

 先例として、ミツコ・クーデンホーフ伯爵夫人があげられます。20世紀
初頭にウィーンの社交界に登場し、日本から来た美しき貴婦人という名
声がヨーロッパの上流階層に広がったようです。
 花火とミツコは、容姿の美しさ、気品、教養の高さなど共通する部分は
多いです。性格的な面から見ても、双方とも女大学的な教育を受けてい
て、大和撫子風です。ただ、気性面では、ミツコの方が激しく積極性があ
ります。

 ミツコを知る人が見比べに来ることも考えられ、また東洋のエキゾチッ
クな雰囲気によって社交界で名声が広がる可能性はおおいにあると私は
思ってます。

 他方、彼女のもう一つの顔はタタミゼ・ジュンヌですが、この名の方がよ
く知られているでしょう。ジュンヌのいでたちから見ると、貞奴の再来と見
られているかもしれません。
 1900年のパリ万博に川上一座がパリで公演しました。その時最も注
目され、絶賛されたのが貞奴でした。彼女の日本舞踊とそのときのいでた
ちは、フランスの観衆には強烈に印象づけられたようです。もしかしたらグ
ラン・マも見たかもしれません。
 ジュンヌの衣装は歌舞伎の「藤娘」のもので、貞奴がこの衣装だったか
定かではありませんが、よく似ています。ただ、20年以上前に登場した日
本人女性のエキゾチックな姿を、花火を通して復活させてもおかしくはあ
りません。

 ひかえめな花火ですが、どう転んでも注目されるという星に生まれたよ
うですね。



セガ公式サイト「サクラ大戦 BBS」
花火のステージ演出は貞奴をイメージしたのでは 2004/05/16              
ミツコ・クーデンホーフとカリーノ・ソレッタとハナビ・マールブランシュ 2004/09/14より 
 
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