歯は投資に値する財産です

歯に投資する?
投資とは将来の利益、増加を見込んで金銭を出資することです。
ですから、歯に投資するとは「生涯、お口の健康を保つために時間と費用をかけて治療と管理を行う」という意味です。

日本人のお口の現状
平均的な日本人のお口の推移は、年齢を重ねるごとに健康な歯が少なくなり、歯を失っていきます。(下図)そして、入れ歯になります。現状では、歯が悪くなるたびに治療を行い、残すことが出来なくなると歯を抜きます。そして歯を失った所に義歯を入れることを  繰り返します。また、治療には多くの時間を使い、痛みや不快な気分を多く伴います。 歯の痛みや違和感などの不快な症状は精神面や肉体面にも多大な影響を及ぼします。それは、歯を失う恐怖、美味しい物を食べられない苛立ち、歯がぐらぐらして硬いものが咬めないもどかしさ、見た目が悪くて口を開けられない恥ずかしさ、口臭によって周囲が気になる不安などです。多くの歯を失われた方は、歯が残っている方に比べて痴呆になる割合が数倍になるという統計もあります。

あなたの将来はどのようになると予測されますか
平均的な日本人のお口と、あなたのお口の違いはありますか?
治療を何度も繰り返されてはいませんか、歯周病がどんどん進行していませんか、歯の調子が悪くなることはありませんか。お口のことで不安なことはありませんか?
歯を守るために何かされていますか、歯を長く使うための方法をご存知ですか。

 

歯は老化しない?
人の体は年を重ねるごとに老化していきます。40才、50才、60才と人生の中盤を過ぎると視力、筋力、記憶力などの能力が低下して老化を意識します。平均的な日本人であれば、この頃から、お口の状態も変化してきます。口臭が気になったり、歯ぐきが下がってきたり、固い物が咬みにくくなったり、食べ物が詰まりやすくなったり、全体的に歯がしみるようになったり、徐々に歯を失ったり、お口で「年を取った」と感じ始めます。しかし、これらの症状は老化ではなくお口の病気によって起こることなのです。つまり、老化によって悪くなっていくことはあまりありません。


長年使うことによる変化(老化?)
歯は、毎日使う物です。しかも、食べるときだけ使うのではなく、物を開けたり引きちぎったり持ったりと、色々なときに使われています。また、力を入れるときや悔しいときに喰いしばったりします。またストレスが溜まると気が付かないときに歯を喰いしばったり、歯軋りをしています。このように、色々な仕事をこなしながら長年使うのです。そのため、歯の磨耗や歯ぐきの退縮(歯が少し長く出る)することはあります。しかし、上手に使えば生涯使えますし、咬む筋力はあまり衰えず、いつまでも固い物を美味しく食べることが可能です。つまり、大きな変化はあまりないのです。


口に対してどのような期待をされていますか
ご自身にとって、歯の価値がどのようなことなのかを再確認される必要があります。お口の健康が保てることは、日々の生活の中で好きな物を食べるとき、お話しするとき、カラオケを歌うとき、笑うとき、愛情を表現するときなどに、自信を持って取り組むことができます。しかし、歯を失ってしまえば、それらに自信を持って楽しく取り組めるでしょうか。いつも、消極的な生き方になっていくとは思われませんか。生涯健康なお口が維持できることで、どのような生活が得られると考えられますか?


お口の健康を維持するためには
お口の健康を維持ための治療と管理には、どの位の時間と費用が必要でしょうか。それには、お口にどのような問題があり、どのような事を望まれるかによって違います。 希望に添えるような結果を得るためには、治療を行う前に綿密な治療計画(治療方法、治療期間、治療費用)を立案するための話し合いが必要です。

(1)まず、現状を詳しく調べる。
お口の健康を維持するためには、今までにどのような病気をして、どの程度お口が破壊されているのかを詳しく調べる必要があります、このことは、今後どのような治療と管理行えば、歯が壊れることを予防することができるかを診断するための大切な情報となります。

(2)健康な歯の維持
壊れてしまった歯を治して使うよりも、健康な歯を維持管理する方が、時間と費用が少なく簡単で確実な方法です。まずは、健康な歯を維持していくための管理方法を考えることが大切です。

(3)悪くなった原因の除去
悪くなるには、原因が必ずあります。原因を取り除くことによって病気の再発を防ぐことができます。

(4)悪くなった所の治療
すでに悪くなった所、将来悪くなるのが予測できる所は、できるだけ早く治療を行うことが必要です。

(5)管理をして維持。問題の早期発見
治療が完了して終わりではなく、そこからが「始まり」です。治療が完了した健康な状態を変化なく維持していくことが理想です。100%実現することは難しのですが、理想に少しでも近づけるための管理と、早期発見のための検査を行うことが大切です。


時間の投資
治療を行うためにも管理を行うためにも時間は必要です。歯の健康を維持するために どれだけの時間を使うかは、歯をどれだけ大切に考えているかによって決めることです。 但し、効率的な治療方法を考えることと、生涯でどれだけ使うかを考える必要もあります。


費用の投資
通常の治療であれば健康保険の範囲内で治療を行うことは、十分に可能です。しかし、健康な状態をより長く維持していくための良質な治療を行うには保険内では出来ない場合があります。歯の健康を維持するためにどれだけの費用をかけるかは、個々の価値観に応じて考えられる必要があります。


どれだけ価値があるのか
お口は、何十年間も使う道具です。しかも毎日毎日....  その重要な道具に対して、どの位の価値があると考えられていますか。
日々の生活の中では、車・旅行・装飾品・美容院など様々な物を購入しています。 その中で、歯はどのような位置づけですか
例えば・・・・
新しい車を購入するためにどれ位の費用を使われますか?
その車を維持するために年間どれだけの費用が必要ですか?
その車は1ヶ月間で何時間使われますか
その車は何年間使われる予定ですか
月々の美容院や洋服や装飾品にどれだけの費用を使われていますか
車や身だしなみと歯の価値を比較するのは、困難かもしれません
歯は消費するものでもありません
60〜70年間、使い続ける自分の歯に対して
どれだけの価値があるかを考え直してみてはいかがでしょうか