ポケットのお話

 「ポケット」と聞いて思い浮かべるものは、服に付いている袋状のものを思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。皆さんもこのポケットを日頃から良く使われていると思います。例えば、財布、手帳、鍵、携帯電話などの物を入れる場所として、またこれからの季節には、手袋の代わりとして手の防寒のために、時には、格好をつけるためにといろいろな使い道があり、たいへん便利なものです。ところが、このポケットが時として厄介者になることがあります。ポケットの中を確認しないまま洗濯した時です。ハンカチくらいなら問題は起こりませんが、お金、メモ用紙、レシート、時にはペンなどが入ったまま洗濯してしまった時はたいへんです。その中でも最悪なのが"タバコ"です。その物だけではなく一緒に洗った他の洗濯物までも汚してしまいます。 ですから、洗濯の前には必ずポケット中を確認する必要があります。

 ところで、お口の中にも同じ名前の「ポケット」というものがあります。歯とはぐきの境の所にある溝です。このポケットは1〜3mmで突いても出血が無ければ健康だといえます。ところが、歯周病が進行すると深くなって汚れが中に溜まってしまいます。そこで、このポケットの深さと出血の程度を調べることによって歯周病の進行状態を知ることが出来ます。歯周病は、症状がほとんど無いままに進行する病気です。
厄介なことにならないためにも、服と歯ぐきポケットは、時々調べてあげる必要があるようです。ところで、服のポケットと同様に歯ぐきのポケットにとってもタバコは悪いもののようです。