検査
なぜ検査が必要なのでしょうか?
多くの方々が「痛い=悪くなっている」「痛くない=ほぼ健康」と判断されているのではないでしょうか。しかしながら痛みが無くても進行する場合や、痛みがあっても問題ない場合があります。検査は、痛みなどの症状がない病気の発見や、初期の段階での病気の発見を目的にしています。また、病気の兆候(発病しそうな状態)を見つけることで早期発見が可能となります。
何を調べるのですか?
虫歯・歯周病、詰め物や冠の状態、歯髄(歯の神経)の状態、歯並び、咬み合わせ、歯の磨耗の状態、顎関節など、お口全体の状態を詳細に調べます。このことから、現在の問題だけではなく、将来起こる問題を予測するために調べます。
精密検査と簡易検査
当医院では2種類の検査があります。精密検査はお口の中の問題を徹底的に調べる検査で、簡易検査は精密検査の内容を少なくした検査の簡易版です。2つの違いは、検査内容と検査結果報告の内容が異なります。(下図参照)
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精密検査 |
簡易検査 |
口腔内診査(粘膜、舌、虫歯、詰め物や冠の状態) |
○ |
○ |
歯周ポケット診査 |
6点法 |
1点法 |
出血点の計測(※1) |
○ |
○ |
分技部病変 |
○ |
○ |
動揺度 |
○ |
○ |
口腔内写真撮影 |
11枚法 |
× |
レントゲン撮影 |
18枚法 |
10枚法 |
模型の作成 |
○ |
○ |
中心位咬合(※2) |
○ |
× |
フェイスボウ(※3) |
○ |
× |
咬合器装着模型(※4) |
○ |
× |
検査時間 |
60分 |
30分 |
検査結果報告時間 |
60分 |
30分 |
検査報告書(※5) |
5ページ |
1ページ |
デンタルエージの判定 |
○ |
× |
費 用 |
健康保険の一部負担金 + ¥10.000- |
健康保険の一部負担金 |
※1 歯周病の検査で歯ぐきからの出血点と割合を計測します。
※2 顎の関節の状態と正常な位置を確認します。
※3 頭蓋と顎の位置関係を器械へ再現するための装置です
※4 歯の模型を顎の動きを再現する装置へ装着します。
※5 精密検査報告書例 簡易検査報告書例
精密検査と簡易検査では何が違いますか?
簡易検査は健康保険の範囲内で出来る限りの検査を行います。精密検査は健康保険の枠を取り除いた全ての検査を行います。正確な診断のためには精密な検査が必要です。
検査の時に痛くないのですか
殆どの検査に痛みはありませんが、歯周病が進行していたり歯肉に炎症がある場合の歯周ポケット診査は、少し「チック」とする場合があります。
一般的の検診とはどこが違いますか?
学校や企業で行われている検診は歯の状態を外から診て診断します。そのため、歯の内部で起こっていることや、歯ぐきの中の状態を知ることはできません。そのため、初期の虫歯、歯周病、かみ合わせの問題、詰め物や冠、歯髄(歯の神経)の状態を正確に診断をすることは難しくなります。その結果として、検診をしていても問題が発見できないことが良くあります。
大きなレントゲンと小さいレントゲンでは何が違うのですか
大きなレントゲン(パノラマ)と小さなレントゲン(デンタルフィルム)では解像度が違うため診断の正確さに差が出ます。(※1)、可能な限り正確で多くの情報を得ることは、病気の早期発見とより正確な診断にとって大変重要なことです。また、その診断結果を資料として治療計画を立案するので、治療結果の違いになり予防治療(長期安定させるための治療)にとって必要不可欠の検査になります
※6 解像度が違います
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