顎関節症
顎関節症とは
多くの場合、咬みあわせに問題があるときに顎の関節に問題が生じる病気です。
症状は、顎がだるい、顎が痛い、口が開けにくい、口が開かない、口を開けるときに顎の関節(耳の前あたり)で音がする、などです。時には頭、首、肩、腰に症状が出る場合もありますが、これらは間接的なことなので、その関係を確認することは難しいようです。
顎関節症の原因
顎の関節は下顎の顆頭(凸)、上顎の窩(凹)、関節円盤(軟骨)、筋肉、靭帯で構成されています。上下の歯が咬み合った時に、顎の関節(関節円盤、筋肉、靭帯)が正常な位置関係でない場合は、顎の組織に無理な力が加わりの関節円盤、筋肉、靭帯に炎症や破壊が起こります。このことによって様々な症状が出ることを顎関節症と呼んでいます。特に、くいしばりや歯軋りをされる場合には、通常以上の力が顎関節に加わり発症することが多く認められます。
顎関節症の治療方法
まず、どの程度の問題があるのかを検査します。そして、その状態に応じて処置を行います。具体的な方法としては、顎関節の円盤、筋肉、靭帯に無理な力が加わらない安静な状態に保てるようにバイトプレート(マウスピースのようなもの)を装着します。このことによって、顎の組織が徐々に治癒して正常な形態に回復します。それに伴って、咬み合わせが変化するのでバイトプレートを調整していきます。そして、症状が改善され、顎の組織が安定する位置を理想的な咬みあわせとします。
治療期間
顎関節の組織の破壊程度と個々の治癒能力によってかなり差がありますが、初期の症状が改善されるのに1〜3ヶ月程度必要です。組織が安定して症状が改善されるのには3〜6ヶ月は必要です。しかし、状態によっては1年以上かかる場合もあります。

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