低用量ピルの注意
永年延ばされてきたLDR(低用量ピル)の使用が1999年解禁となりました
ピルとは
- 経口避妊薬のことをピルと呼んでいます
- 女性ホルモン剤を配合したもので、排卵を抑えることにより避妊効果を発揮します
- 排卵は月1回おこります、よって避妊しようとする月毎に服用しなければなりません
- 間違えずに服用すれば99%以上の避妊効果が認められます
21錠タイプの人(スケジュール管理に自信のある人)
- 避妊をするうえでピルの服用が必要な排胞期、排卵期、黄体期の21日目までは服用し、7日間は休薬を
する方法
- 出来るだけ薬を飲みたくない人は21錠タイプをお勧めします
- 但し低用量ピルはホルモンの含有量が少ないため、休薬期間が7日間を超えると排胞の成熟が始まって
妊娠の可能性が高くなる
- 飲み忘れに注意してください
28錠タイプの人(スケジュール管理に自信のない人)
- 排胞期、排卵期、黄体期の21日目までピルを服用し、次の7日間はホルモンの含まれない偽薬(プラセボ
錠)を服用する方法
- 毎日飲み続けるスタイルなので飲み忘れる危険性が低い
- 休薬期間の何日めかといちいち覚えていられない人には、28錠タイプでのみ忘れを予防する
絶対に禁止の場合
- 静脈血栓症、肺塞栓およびその既往
- 脳血管、心血管系異常およびその既往
- エストロゲン依存症性腫瘍およびその疑い
- 妊娠中
- 診断の確定していない異常性出血
- 重症肝機能障害
- 大手術予定者(術前4週間、術後2週間)
相対的に禁止の場
- 高血圧、糖尿病、喘息、肝腎障害
- 45歳以上の女性
- 35歳以上の喫煙女性(1日15本以上)
- 授乳婦
- 思春期以前の若年女性(17歳以下)
- てんかん、偏頭痛、抑うつ症
服用忘れ(48時間以内)
1日だけ飲み忘れた場合
気がついた時点で飲み忘れた錠剤をすぐに飲みます、さらにその日の錠剤も決めた時間に飲みます
→ 服用継続
2日以上飲み忘れた場合
服用を中止し、次の月経がくるのを待って、新しいパッケージに替えて飲みはじめます
→ 服用中止
(その周期は他の避妊法を併用します)
- 就寝前や朝晩の歯磨き後など、生活習慣にあわせて服用すると飲み忘れが少なくなります
- きちんと服用しても 0.1%
妊娠する事があります
- STD(エイズ、クラミジア、梅毒、淋病)の感染予防のためコンドームを使用しましょう