D めまいと漢方薬


 

平衡感覚の崩れでめまいが起こります



  めまいにはいろいろな原因がありますが、よく見られるのは鼓膜の奥にある内耳の異常です
  内耳には平衡感覚を保つために重要な機能があるため、内耳に何らかの異常があると平衡感覚が
  くるってしまい、それがめまいとして感じられるのです
  代表的なものは、メニエール病です
  これは、内耳の中のリンパが過剰になる病気で、回転性のめまいに耳鳴り・難聴などをともなうことも
  あり、それが数ヵ月後・数年の周期で繰り返し起こります
  他に、風邪やおたふく風邪などによる内耳の神経炎などもめまいを感じることがあります
  内耳以外にも、脳腫瘍や脳卒中など脳の病気・自律神経失調症・うつ病などの精神的なものが
  原因であることもあるので、先ずはきちんとした診察をうけて原因をつきとめることが大切です
  
  

 
めまいの種類

 
(回転性)
   自分の周りのものがぐるぐる回っている感じ

 
(動揺性)
   自分の周りのものが揺れてている感じ、雲の上を歩くようなふわふわ感

 
(傾斜性)
   自分の周りのものが傾いているような感じ

 (たちくらみ)
   立ち上がった瞬間や階段を下りるときに頭がふらっとする

 
(気が遠くなる)
   湯あたりのような、目の前が暗くなる感じ

 

 

漢方薬に出来る事



  漢方では、めまいを「水」の流れの異状によるものと考え、「水」の流れを正す
苓桂朮甘湯がよく
  使われます

  
胃腸虚弱で冷え症や頭痛を伴う場合には半夏白朮天麻湯。
  更年期障害で抑うつ傾向のある女性のめまいには加味逍遥散などを使うこともあります。