冷え症とは? |
冷え症とは皆が寒がらないのに自分だけが寒いと感ずることや、実際に気温の低下に対して
体温調節ができず、体の表面の温度が低下してしまい、日常生活に支障をきたし熟睡できなく
なったりすることです。
主に手足の先や背中の辺りなど局所的に皮膚温が低下するもので、体内の温度(体温)が
低下することはありません
原因としては、血管に作用する自律神経の機能が乱れ、血管が細くなり血流が低下してしまう
と考えられています
女性に多く、卵巣の働きが密接に関係し、生理中や生理後の10日間くらいの期間あるいは
更年期の女性によくみられます
冷え症には時に甲状腺や副腎のどのホルモン異常や動脈の閉塞などの病気が背景にある
こともありますが、多くは女性特有のホルモンに対する自律神経の反応異常によります
そのため、冷え症以外にも頭痛・肩こり・腰痛などの訴えを伴うことも少なくありません
(冷え症のタイプ)
1.月経周期と関係なく気温の低下に過敏に反応して ”冷え” を訴えるタイプで、いわゆる
自律神経の失調によるもの
2.月経時やその後10日間程度、周期的に見られるタイプで黄体ホルモンによる体温上昇
作用が失調したことによるもの
3.更年期やそれ以後の女性に見られるもので、女性ホルモンの変化や血管の老化に伴う
血流障害などが関係しているもの
漢方薬に出来る事 |
「冷え症」の原因は、自律神経機能のアンバランスによることが多いのですが、女性ホルモンが
深く関係することは確かで、それ以上のくわしいことはよくわかっていません
そのため病気の原因を直接・間接的に除去するという西洋医学的アプローチが難しい症状です
漢方では症状はもちろん、個人の体質に合った薬を選ぶことが出来ます
その結果、冷えの他によく伴う症状である目まい
・肩こり・頭痛・下痢などの症状があれば、
それらを同時に改善させることもできるのです
個人の体質・症状に合わせて当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸・温経湯などその他多くの
漢方薬が使われます