Clube da BossaのHP、毎回拝見させていただいております。色濃い活動をされているようで僕も日本にいたら参加したいくらいです。
今回は以下の3点についてレポート、報告したいと思います。
Felipe 中村 さんが“砂の戦士たち”を紹介しているのには驚きました。そうなんです。バイーア出身の作者ジョルジ・アマードが昨年8月6日に亡くなり、そして生まれたのも同じ8月(10日)ということで、こちらではいろいろな追悼イベントが行われました。僕も昨年亡くなってすぐにブラジルへ渡った際に別の作品を買って帰りました。 そして、今年はこのアマードの8月にサルバドールにいるので、これを逃す手はないと思い、ちょうど行われていた舞台を観にいって来ました。それもこの“砂の戦士たち(Capitaes da Areia)”を。中村さんの紹介にもあるとおり、この作品は1930年代のサルバドール、ストリートチルドレンがテーマになっているのですけれど、ストリートチルドレンが登場するサルバドールの下の町のシーンでは場内に響くビリンバウの音が、それに対し、上流階級の市民が登場する上の町のシーンにはボサノバの曲が、そしてその合間に流れるマリア・ベターニャのナレーションの声が劇場内に響き渡り、この落差がとてもエスペタクルな舞台でした。 それにしてもこのストリートチルドレンという負の社会問題をテーマに最後にスタンディングオベーションを送っているのはもちろんBGMにボサノバが流れてくるような我々お客さんで、会場を出てちょっと道を間違えればそこはビリンバウや犯罪のにおいのする街、だという舞台も現実も同じ、70年間全然変わっていないこの街に、普段なら興奮冷めやらないうちに帰宅するところが、ちょっと悲しくなったようななんとも不思議な日でした。
次に先週行われたGilberto Gilのライブをレポートしたいと思います。 最新アルバム“Kaya N'gan Daya”を引っさげての凱旋でした。ライブもこのアルバム同様「Rei do Reggae」Bob Marleyを前面にトリビュートし、(この“前面に”というのがサルバドールらしいというかGilらしいというか)Marleyの双璧をなし トリビュートされた「Rei do Baiao」ことLuiz Gonzaga。 このカリブ海からアマゾンの森林を超えてブラジル北東部を一気に一周したようなそんな両雄に対するトリビュートコンサートでした。 それは最後にMargareth Menezesが飛び入りしてくるところから、Gilらしい単なるレゲエショーには終わらせないGilの魂そのものを見たショーでした。
次にこの場をお借りして恐縮ですが、このように私と一緒にバイーアを切り口にブラジルを体験したいという方に、“窓口”を設けました。音楽だけじゃあなく、上記のように文学やブラジルの広大な自然、もちろんサッカーを代表するスポーツまで、幅広いようで実はその中身は細かく深い、まるでブラジル通・ブラジルマニアに向けての情報発信サイト『Mania do Brasil』をスタートさせました。( http://www.nobraiz.com ) 早速ですが、2003年のカーニバルに向けて急いで情報をアップしていますのでぜひご覧になってください。これからどんどん作成していきますので、リンクをお互い張りましょう。代表の嶋岡さんには勝手ながらClube da Bossaを日本の窓口と思っていますので、よろしくお願いいたします。