特派員報告(第3号) [2002/8/8]

お元気ですか?

Caetano Velosoの誕生日の今日、日本は気温39度を越したとか?その暑さが想像できます。冬のはずのこちらも、町の温度計が37度を表示していました。この調子だと夏が恐ろしいです。

先日、サルバドールのカストロ・アルビス広場で野外コンサートが行われたので行って来ました。
Jair Rodriguesの娘で日本にも数年前にCDが入って来て、ご存知の方もいるでしょうLuciana Melloが、来月発売のCDの曲を引っさげて、まず最初に登場しました。サンパウロ出身の彼女がここバイーアでどのように受け入れられるのか関心がありましたが、僕もCD持ってますけど、結構そのハイセンスなアレンジが好きなんですが、やはり後から出てくるビックアーティストの陰に隠れてしまっていました。みんな力を温存していたのでしょう。

次に現れたのがMilton Nascimento。さすが「ブラジルの心」。一瞬にしてみんなの心をつかんでしまいました。“Caracao de Estudante”はもう大合唱でした。Paula Limaが参加してから、また一段と花が咲き、暗闇に消えていったカストロ・アルビスの像の後を追って、バイーア湾に引きずり込まれて行ってしまいました。

Jorge & Milton そのバイーア湾の底から、無理やり引っ張り出してくれたのが、Jorge Ben Jorの“Ze Pretinho”でした。「もうこうなったら朝までこのままだ」と腹をくくりました。バイーア湾を眺めながら聴くサンバファンキは、この歴史ある街を瞬く間に違う街にリフォームしてしまいました。「ああ僕は本当に“Pais Tropical”(熱帯の国)にいるんだ」とねっとりとした額をぬぐいながら思いました。本当に今年60歳を迎えるのかと思うくらい迫力のステージでした。そして汗をぬぐうのにサングラスを取った彼の顔が見れたのは、同じサングラスを取ったタモリを見るより貴重な体験をしたと思います。

実は、この日、別のホールでDjavanのコンサートもあったんですよ。こっちはチケットが手に入らなくて、行けなかったのですが、それでも大満足の日曜日でした。帰りのバスが大変だったことも今、思い出したくらいです。

またレポートしたいと思います。それでは皆さんによろしく。

NOBU Baiano

ブラジルお越しの際にはご一報を。 nobu@nobraiz.com




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