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特派員報告(第2号)
[2002/7/9]
皆さんお元気ですか?
Disc TRANSの岡本さんとワールドカップの展望についてお店で熱く語ってから、もう1ヵ月半近く経つのですね。あの頃、僕がいろんなところで「Fool On The Hill」状態だったことを思い出します。僕は信じていましたよBrasilの“Penta Campeao”を。Tetra(4度目)に続き、Penta(5度目)まで、ここブラジルで見れるなんて、なんて幸せなことでしょう。
ここブラジルでの日本の印象はサン・パウロとここノルデスチではぜんぜん違うでしょうね。でもワールドカップのおかげで日本への関心が高まったのは間違いないでしょう。ビールのCMでビール名がカタカナで出てきたり、背景が漢字だったり。最高なのが、ペプシのCMで、ホベルト・カルロスが日本人の子供にサインをせがまれて、その子がお辞儀をしたのを受けて、試合中、フリーキックの際、壁に向かってホベルト・カルロスがお辞儀をしたら壁に入った選手とゴールキーパーまでお辞儀をして簡単にゴールを決めてしまった、というものでした。それと、ワールドカップのハイライト番組のCGの進行役が相撲取りで、バックに富士山や寺院がある、これらがどのくらいブラジル人に伝わっているか分かりませんが・・・
一般の人の日本への関心といえば、札幌スタジアムのことや選手がみんな金髪あるいは赤髪くらいじゃあないでしょうか?サンパウロくらいまで行けば「NAKATA」とか「INAMOTO」という話題も出てくると思いますが、ここサルバドールではそこまでは難しいですね。
でも、韓国の活躍など、アジアの成長はは脅威だという意見もたくさんあります。でもそういう意見はごくごく小さいものでしかありません。今はただ自分たちの優勝への歓喜、ブラジルの実力への誇りでいっぱいです。そこがブラジルらしいところではありますが。
もちろん僕は心から日本を応援していました。敗れたときの涙がそれを物語っています。そして、このワールドカップでブラジルがなぜ強いのか分かったような気がします。 ブラジルにはだんだん応援団が増えていく現象が起きるのです。つまり、多民族国家ブラジルならではの現象でしょう。ワールドカップに参加している国の移民がブラジルには必ずいて、その移民はそのルーツの国とブラジルの2国を応援して、負けたらブラジルを応援するようになるのです。だから負けても笑顔です。(もしブラジルが負けていたら・・・そんな恐ろしいこと考えられません。)
僕はそれを初めて経験しました。日本が負けるまで、街で「お前はどっちを応援するんだ?」と聞かれ、ここで愛想良く「ブラジル」と答えるのは自分のルーツを失うと思い、「ジャパォン!!」と答えていました。日本が負けて悔しかったですが、ブラジルと当たらなくて胸をなでおろし、ブラジル1本で応援できた面もあります。世界中で一番ブラジルの応援団が多いのは間違いありません。
首都ブラジリアで大統領と50万人が代表選手を出迎えて1週間が経ちます。代表選手のテレビ番組のゲスト出演もひととおり片付いて、国が落ち着き始めています。その番組の多くは選手が帰郷し歓迎されるものでした。横浜スタジアムでカフーのW杯を掲げていたユニフォームの胸にも彼の育った街の名前が書かれてあったのを思い出します。もし僕が日本代表でW杯で優勝したら、胸に「100%“庄”」と書くみたいなもんです。
要するにワールドカップは世界中の民族がその歴史を持ち寄る祭典で、それをとおして僕も自分のルーツを考えさせられる大会でした。 また4年後、自分がどういう立場でW杯を見るのか想像付きませんが、楽しみにしたいと思います。
早くもブラジルでは国内でチャンピオンズ・カップが始まりました。ブラジルは寝ても冷めてもサッカーです。
それではTchau!
(Nobu Baiano.)
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