<2002/10/1>


  『 パット・メセニー・ライヴ 』      □□□□□□□□□□【大阪支局 記】


 9月21日のPat Metheny Groupのライブレポートです。

 開演18:30きっかりに始まる事はあまり期待していませんでしたが、その辺りはさすがは天下のメセニー様、ほぼ時間通りにいつものトレードマークであるボーダーTシャツにGパン、スニーカーのいでたちでご登場。いきなりソロでエレアコギター(たぶんリンダ・マンザー)指弾きでとつとつと始めてくれました。曲名は私には不明でした。許して〜。

 ステージング自体はそれまで僕が雑誌等で見聞きしていた通り、多彩なライティングとバックの映像を駆使した幻想的なイメージを、それぞれの曲に合わせて嗜好を凝らしたものでした。バックの映像には、たまに最新アルバムの"Speaking of Now"のジャケットから取ったカットが何度か出てきてはいましたが。

 演奏曲はニューアルバムからは全部(だったと思う)、ライブではいつも演ると聞いていた"How Insensitive"、7拍子&5拍子の変拍子の手拍子が会場から沸き起こった"First Circle"、前作から唯一分かった"The Roots of Coincidence"、かなり長いアンコールの拍手の後での"Song for Bilbao"(from Michael Brecker's album, "Tales from the Hudson")。このときはかなりの千両役者ぶりを発揮してくれました(笑)。アンコールの前も後も、メセニーが手を観衆の方に振った後、ゆっくり引き上げる他のメンバーを残して、なぜかダッシュで(?)舞台裏に引き上げて行ったのには他のアーティストとは違う一面でよかった(なんじゃそら)。

 使用ギターは先程のエレアコに加え、ローランドのシンセギター、リンダ・マンザー製のフレットレスナイロン弦ギター(だと思う)、ピカソギターと6弦ミニギター、Ibanezのメセニーモデル(ナチュラルフィニッシュの市販されてない方だと思われる。fホールの形状が違ったので)。6弦ミニギターはリンダ・マンザー製かどうかは疑問符がつきますが、音がそれっぽかったので。

 メセニーとアントニオ・サンチェス、それまでパーカッションとヴォーカル、バッキングギターをやっていたリチャード・ボナのベース、奴はホントにマルチプレーヤーでした。舌を巻きました。クォン・ヴーも凄かったですが、やっぱり一番驚かされたのは彼の多彩な楽器に対する精通ぶりでした。そうそう、それと、彼のあの場でサンプラーを使って自分の歌をワンフレーズずつサンプリングし、それを更に他のメロディーで自分の歌を重ね録りし、エンヤさながらに(?)多重録音で声を重ねて行ったのには脱帽しました。しかもアドリブで。ハイテクまでも使いこなしていました・・・。

 あと、自分の持っているメセニーのアルバムを総動員して、記憶を頼りに演奏した曲を探したんですが、"The Heat of the Day(from "Imaginary Day")"、"Question and Answer"、辺りを演ったのではないかと思います(違ってる可能性、多少なりともあり)。一緒に行かれた皆様、「違うんじゃない?」と思われるところがございましたら、大阪支局にご一報を。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□9月21日の概略レポート(?)by 大阪支局でした。




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