<2003/4/19>


 『第2回岡山ギターフェスティバル』 □□□□□□□□K.C. 記

 3月30日に開かれた「第2回岡山ギターフェスティバル」について
その模様をリポートします。



場所を探しながら行ったので、ほとんど開演時間ちょうどに到着。
玄関辺りから楽屋入り口らしきドアのところを見ると嶋岡さんの姿が見えましたが、時計が気になりそのまま中に入る。と、受付には一般人にしか見えない女性がお二方。このあたり、手作りフェスティバルらしさを感じさせます。

プログラムを貰って会場に入ると、すでに最初の演奏が始まっていました。
最初の方は吉岡慶博さん。この方は、フェリーペ師匠がエキゾチック・ギターズをやってた頃にジョイントライブがありまして、そこで一度お見かけいたしております。フラメンコギター教室の先生のような気がします。まさに、フラメンコギターなので、日頃聴き慣れてない私には新鮮です。オリジナルでしょうか2曲演奏されました。

次いで、ダミアン・クエチェックさん。なかなかのブロンド(?)イケメンです。タキシード姿でクラシックギターを2曲演奏されたのですが、これまた音がクラシックそのものでして、先ほどまでのフラメンコとは驚くほど違うんです。曲はもちろんギターも演奏者も違うのだけれど、同じ会場で、同じPA(SR)でこんなに?って感じでした。

続いてはエル・カミニートというギター3本とバンドネオンの4人組の方々がタンゴを3曲。恥ずかしながら、私はバンドネオンを生で見聞きするのは初めてです。膝の上に置いて、足の開閉も使って弾くとは知りませんでした。なるほどと納得しましたよ。4人さんとも(日本の方です)結構ご年配でいらして、なお情熱を感じさせるのは流石です。私も負けずに頑張ろうという気になりました。と、ここまで全く知らない曲ばかりでして、レポートになってない。ごめんなさい。

さあ、この次は・・・あれ、幕が下りた。幕の向こう側では何やら怪しげなセッティングの気配が漂ってきます。その気配が静まるり、幕が上がり始めました。お待ちかねトリオ・エスキーナスの登場です。今回のトリオはもうご承知の通り「いのさん」「岡崎さん」「嶋岡さん」によるものです。5曲演じて行く中で、段々と硬さも取れてリラックスムードです。周りの聴衆も椅子にゆったり腰掛けて思いっきり寛ぎモード。演目は次の通りです。

  曲目:

Brigas Nunca Mais
Triste
Corcovado
Amor I Love You
Chega de Saudade

始め少し緊張してるのかなとも思いましたが、いのさんのMCも出てきますと、いつものイイ感じです。(黒装束の岡崎さんの左手の空いた指が微かに震えるのを発見しました。それでも、演奏はばっちりなところは流石の兄弟子様です。)あくまで普段着風の嶋岡さんは、やっぱりマイペース、リズムセクションはこうどっしりと構えてなきゃね。ギター教室で習ってる曲・超が付く名曲・まだ若い曲だけどこれからも残っていくだろう曲・・・等々取り混ぜての演奏・歌唱でした。イノさんの歌と振りを写真でしか見れない方は残念です。やっぱり生をみなくっちゃ。聴衆は大半が吉岡さん系とお見受けしたのですが、ボサノバの生歌には馴染みが薄かったのではないでしょうかしら、1曲ごとに拍手の質が変わって行くのが感じられました。Chega de Saudadeの後の拍手は「いいぞぉ、もっとやれ〜」という風に私には感じられました。どなたもきっと、ボサノバがもっと好きになったに違いありません。

 〜 ここで、小休憩。楽屋へ押しかけての話は省略 〜

後半の最初は前出の吉岡さん・クエチェックさんのギーターデュオです。デュオといいながら、なんと嶋岡さんがタンタンを持って参加しています。どうも小休憩の間に「一緒にどう?」みたいな話になった模様。ここでも、嶋岡さんは、いつもの嶋岡さん。周りの期待や心配なんてどこ吹く風です。ジャンルにこだわらず、ギターデュオ向けに編曲したものを5曲演奏されました。

次いで、ロス・コンデスというギター系のアンサンブル2人組(だったかな?)。ボーカルのおじさまの朗々とした歌に参りました。適当に枯れてて、酸いも甘いも噛み締めたような、渋いともちと違う良い歌でしたね。歌わずに、感じさせる様な感じといえばいいでしょうか。演奏専門の方は哀愁を帯びたメロディを聴かせてくれます。

最後は、吉岡さんとフラメンコを楽しむ会の方々。フラメンコの歌唱と舞踏です。私はフラメンコ舞踏はTVで中山美穂の特番以外知りません。舞台にマットを敷いて、まさに床を踏み鳴らしての熱演です。初めどう受け止めてよいものか戸惑っているだけだったのですが、そのうち熱気に圧倒されたのか自分でも熱くなってましたね。観客が乗ってくると判るのか、踊り手の方もテンションが上がってます。最後は、もう大拍手でした。リズムを変えながらの4曲、フェスティバルを締めくくるのに相応しい熱演でした。

みなさん、大変お疲れ様でした。とても、楽しかったですし、いっぱい頂きました。
次の機会には、大勢で押し掛けましょう。

 次ページに、当日のフォト・アーカイブがあります。ぜひ、ご覧下さい。






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