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<2002/9/30>
「私とブラジルの出会い」
KC (2002.9.29)
私が初めてブラジルという国を意識したのは小学4年生の頃でした。
(それまで見聞きしたことがあるにせよ、覚えておりません。)
それは「リオの若大将」という映画です。 ご存知・加山雄三の有名なシリーズ映画です。 若大将は大学を無事卒業して、就職するのが石川島播磨という設定でしてリオの造船所でお仕事をしている所から物語りは始まります。
30年以上昔の映画なので、当時の例にもれずロケ地がリオとなると、
「ここはブラジルのリオだぞ〜」
「ほら、こんなにでっかいビーチ!(どうやらイパネマらしい)」
「ロープウェイの先は、ほれ、これがコルコバードの丘だぞっ!」
と、これ見よがしのご当地紹介から始まります。
私は田舎のカギっ子でしたので、「若大将(見に)行きて〜よ〜」と親に言ってみてはいたものの、無理な話と自分では諦めきっておりましたので、その日も学校の校庭で遊んでおりました。すると突然、親父がやってきて「はよ〜いかにゃ〜、終わってしまうぞ」と言うのです。まだまだ日も高くて、毎日残業してから帰宅する親父が何でこんな時間にここにいるのだろうと不思議な気持ちになりました。
「仕事は?」と訊くと「映画見に行きてんじゃろう、早う帰ってきたんど」というのです。 いつもは結構怖い親父が(不仲ではありませんでしたが)優しいのと、自分では何が何でも見に行きたいという映画でもなかったのになぁという思いとが入り混じって、複雑な戸惑いがあったのをよく覚えています。私の実家は沙美という岡山県最古の海水浴場のある田舎でして、映画館といえば当時でも7・8キロ離れた町まで行かなければなりませんでした。家は小学校のまん前だったのですが、その日友達の家なんぞに行ってなくて良かったと寒い思いがしましたね。
映画は一人で見ました。その間、親父は車の中でじっと待ってくれてました。「なげ〜映画じゃったの〜」「うん、2本立てじゃったしな」「おもしろかったんか」「うん・・・」というような会話をしたことも覚えてます。でも同時上映が何だったかは全く覚えてません。ちなみにその町にあった3軒の映画館はもうすでにありません。
「澄子さん・・・」
「雄一さん・・・」
という加山雄三・星百合子のペアは当時、別世界のアイドルでした。 というより、神様に近く感じていたように思います。 この映画の中でボサノバもきっと流れていたことでしょうが、9歳の私には無理。 なんの記憶もないです。 ブラジル音楽に触れるには、まだまだ年月が必要でした。
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