血液型と気質

血液型と気質との関連は、いまだ証明されておらず、また完全に否定されていない。

私の知る限り、心理学関係の学会では、血液型と気質には関連がないという考えが一般的である。従って心理学者による本格的な研究はされていない。

血液型とは人間の体を構成する要素であり、気質とは関連がありそうな気もする。

昔、クレッチマーが肥った人に躁鬱気質が多く、痩せた人に分裂気質が多いと、躁鬱病者、分裂病者の割合という事実関係から述べており、これは精神医学・心理学ともに認められている。ただし、生活習慣やダイエットの関係もあり、一概には言えないところもあるようだ。

それと同様か、それよりも弱い関連性が血液型と気質にもあるかもしれない。しかし、個人差があるので、血液型を聞いただけでその人がある程度分かった気になってしまうのは、偏見の部分が多いようでもあり、そうなると弊害かもしれない。その人を知るには個人差があるということを基本に考えるのが一番なのであり、その人の行動のすべてを血液型で説明するまでいくとあてはまらなくなってくるだろう。せいぜい、クレッチマーの気質よりもずっと不確かなものと考えておけば、まあ弊害はすくないかもしれない。

私が血液型に関心(偏見?)を持つようになったのは、大学時代の2〜3年間に読み漁った能見正比古氏の著作が主となっている。大学の心理学のサークルで、質問紙(性格傾向)の回答に血液型により差があるかを調べたが、50問中1問が統計的有意差が出たのみであり、質問事項にもう少し工夫がいるかと考えた。その頃は、真剣に読んでおり参考になったが、今は個人差を重視するのが大切だと考えている。

ただし、今でも話のネタとしては、面白いこともある。血液型の民族分布で、日本人はA型の多い民族で、A4割、O3割、B2割、AB1割という割合だが、世界的にはO型が多い。O型しかない種族は、南米のインディアン、インカ帝国がそうである。オーストラリア原住民は、O型とA型のみである。B型が多いのは、インドや中国人、そしてジプシーに多いという。その民族性に血液型が関係しているのではという観点で論ぜられている。また、血液型を尋ねると、「何型だと思う?」と聞き返してくる人の多くがO型であるというが、私も試して見たら、O型の人の割合3割よりも多かったように思う。

下記に能見正比古氏を継いで血液型と気質について血液型人間学を発展させている能見俊賢氏のホームページを紹介したい。「血液型別、人柄のタイプと印象」は面白い表現だと思う。

今後、心理学者も納得させるような統計的な検定や研究を行なったりして、さらに面白い結果を公表してもらいたいものだ。

リンク:ABO World 有名人の血液型