認知行動療法

認知行動療法には、A.バンデューラの社会的学習理論(モデリング学習等)と、ベックの認知療法やエリスの論理療法(理性感情療法)から生まれ、発展してきた。

行動変容は、かたい認知構造の変革をすることからなされるというものである。これが、行動療法と呼ばれるゆえんはそのような認知構造の変革をするために、自己教示などプログラムできる行動変容法を用いているところにある。

主に、ベックの認知療法は、うつ病患者の治療に使われ、エリスの論理療法は、人格障害ではなく、神経症者の治療に使われて、発展してきている。

モデリング学習は、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)で分裂病者の社会生活技能訓練に生かされている。

弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Therapy:DBT)は、ワシントン大学のマーシャ.M.リネハン博士(Marsha M. Linehan, Ph.D)によって開発された、広範囲に亘る感情統制の困難さを抱えた人々への包括的な認知行動療法で、アメリカ精神医学会は境界性パーソナリティ障害の精神療法として推奨している。

リネハンの弁証法的行動療法とともに,パーソナリティ障害をはじめとする人格の問題にアプローチする最良の方法の一つであり認知行動療法の発展としてスキーマ療法ジェフリー・E. ヤング博士によって、開発された。ヤング博士は、スキーマを5つの領域、18のスキーマとして分類している。困難事例への治療戦略として開発されたモードワークについても
解説されている。

また、ボストン大学のデイビッド・バーロウ博士がそれぞれの疾患に対応する個別の認知行動療法の共通する治療エッセンスを抽出し、それを効果的に一つにまとめて、より幅広い障害に対して対応できるように作られた治療プログラム(統一プロトコル:Unified Protocol; UP)も開発されている。

リンク:うつ・不安ネット日本認知療法学会 不安とうつの統一プロコトル感情調節困難支援ネットワーク 、日本スキーマ療法研究会