老年期の障害・疾病の理解

老年期の障害を理解する
・目が見えにくくなる
・耳が聞こえにくくなる。特に高い音や声は聞き取りにくい。
・入れ歯になったり噛む力が落ちる。もごもごと話すようになる。
・ぼけてくる。昔のことは思い出せるが、新しいことは覚えにくくなる。
 
疾病を理解する
・主に生活習慣病(以前は成人病と呼ばれた)
@高血圧;動脈硬化が進み、心臓病や脳卒中などにつながる。塩分のとりすぎや、アルコールのとりすぎ、運動不足、ストレスが高血圧につながりやすい。
A糖尿病;糖尿病は、遺伝的な性質に加えて、過食・飽食と運動不足、肥満、ストレスなどの環境因子が作用して発症します。 尿に糖が出た、血糖値が高いというだけでは、すぐに重大な障害が現れるわけではありません。 糖尿病の本当の怖さは、5年、10年、20年といった長期にわたる経過の中で、無自覚、無症状のうちに徐々に進行し、視力障害・神経障害・腎臓障害・動脈硬化などを発症することです
 食事療法と運動療法を基本に、肥満を解消して、血糖値の正常化を図ります。これらの方法で血糖のコントロールができない場合だけ、内服薬やインスリン注射のような薬物療法が行われます。しかし、薬物の中には、肝障害や、誤った使い方による重症低血糖などの事故を引き起こすケースもあり、取扱いに注意が必要です。
B高尿酸血症;高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が正常よりも高いことをいいます。また体内に尿酸がたまって、いろいろなところに尿酸塩の結晶がたまり、急性の関節炎を起こす状態を「痛風」といいます。
 高尿酸血症が続くと、体内のいろいろなところに尿酸塩の結晶が沈殿して異常を来します。痛風とは、関節内に尿酸の結晶が沈着して結節を形成し、これを元に炎症を起こして発症します。特に足の親指の第一関節が高発症部位です。
また高尿酸血症には、肥満や高脂血症、耐糖能異常、高血圧、血管障害などの成人病疾患が合併しやすくなります。
高尿酸血症の基本は、まず生活と食生活です。
運動: 特に有酸素運動。肥満や高脂血症にも有効。
飲酒: 1日にビールなら中ビン1本、ウイスキーなら60ml、清酒なら1合を限度として飲み過ぎに注意。
食事: 栄養のバランスに注意しつつ、 控えるのは:肉類、魚介類(特に内臓)、砂糖、漬け物、塩、菓子類(甘いもの)、缶ジュース類 。多めにとったほうがよいものは:緑黄色野菜、海草類、食物繊維類

C骨粗鬆症;骨粗鬆症は、骨に「す」が入ってもろくなる病気です。
骨粗鬆症になると、骨がつぶれて痛みを感じたり、背中や腰が丸くなったり、身長が低くなったりします。骨がもろくなっているので、転倒すると骨折することがあり、注意が必要です。 背中や腰が丸くなる 背骨の変形 骨折しやすい 。日本では、80歳以上の男性のおよそ半数、65歳以上の女性のおよそ半数が骨粗鬆症にかかっているといわれます。
(男性の平均寿命が77歳、女性の平均寿命が84歳ということからも、女性に多い病気。女性は、閉経後女性ホルモンが減る頃からなりやすい)
骨を強くするには、何といってもカルシウムの多い食事が大切。乳製品が嫌いな華さんは、料理にまぜるなど、工夫をしています。牛乳 スキムミルク チーズ 豆腐 小松菜 ごま いわし丸干し ひじき わかめ 。
 さて、食事でとったカルシウムを体内に吸収するには、ビタミンDが必要。ビタミンDは日光をあびると、体内で作られます。強い日差しを避け、木漏れ日程度の日光浴がおすすめです。
 .吸収したカルシウムを骨に定着させるには、運動も必要。、毎日30分〜1時間、木漏れ日をあびながら散歩をすることなどよいことです。
 老人の骨折事故は、歩行可能な人では歩行時やトイレ使用時に転倒する事故が多かった。
 一方歩けなくなった老人では、オムツ交換、着替え、入浴介助、関節可動域訓練などの時に骨折していた。