ロールシャッハ・テスト

10枚のインクのしみがなにに見えるかから、その人の世界の見方、すなわち性格や人格を知ろうというものである。

その発想は、ヘルマン・ロールシャッハによって考案されたもので、投影法の代表的で魅力的なテストとして発展している。

10枚の左右対称のインクのしみは、ロールシャッハが作ったもので、印刷屋に頼んで仕上がってきた時、偶然できてしまった黒インクのムラは濃淡反応として活かされるようになったという逸話もある。

その10枚の図版を全世界共通で使うことにより、膨大なデータと臨床体験から研究が積み重ねられ、共通の知的財産としてまとめられており、発展を続けている。

インクのしみであるからには、どんなふうに見えてもよいわけである。したがって何が見えたかは、普段そのテストを受ける人が外界や世界をどのようにとらえているかをあらわしているわけである。

もちろん、皆がみるような物(平凡反応)も見えるであろうし、そのような見え方もあるのかという物(オリジナル反応)もある。さらに、説明されてもわからないような変な見方(形態水準不良)もあるだろう。また、全体を見るか部分を見るか、ある一部を外してみるかという見方もある。インクのしみが、動いている物として見えることもある。インクのしみに人間を見るか、動物をみるか、どんな内容をみるか。第2カードの赤色や後半の淡く色彩豊かなカラーカードがどんなふうに見えるか。

質問紙法と違って、作為的に結果を変えることはできにくいし、何が見えるかということであれば答える抵抗も比較的少なくてすむというメリットもあれば、このテストを解釈したりするために質問法よりも訓練を要するという面もある。

リンク:日本ロールシャッハ学会