フロイトの名前を知ったのは、高校か大学の頃であったと思う。精神分析の創始者ということで、関心を持った。大学で心理学科を選んで入ったのは、カウンセリングのような仕事をしたい、本当の自分自身の心や他人の本心を知りたいという動機であったので精神分析や読心術の勉強を期待していたが、そのような勉強は大学の1年の講義では殆どなかったため、まずは自分で本を読むことになった。

フロイトの訳書を読むと難しくとも論理的な文章であり、ユングの訳書よりわかりやすい。フロイトの生きていた時代に、性についての発言をすることははばかられ、そのためなおさら性の問題が原因になっていたのではと考えられる。今のように性のことがかなりマスコミ等でもおおっぴらに論じられるようになるとまた違った要因が出てくるのだろうと思われる。勿論今でも性は、人類の種の保存のためにも大切なことである。

フロイトは、無意識を取り扱い、夢判断・精神分析入門等の著作で画期的な考えを打ち出していった。まさしく、フロイトは偉大な思想家でもあったわけである。フロイトに影響されたのは、心理学・精神医学だけでなく、芸術や文化など広い方面に渡っている。フロイトは、批判される存在としても巨人であり、フロイトの精神分析を学び、それを批判してできてきた療法等も数多くある。

フロイトは、自分の学説については決して妥協することなく、自分が真実と考えることをつらぬき通した。それは、自分のノイローゼ体験を克服したという真実、患者が改善したという真実等からきたものでもある。

フロイトの思想は重要なものであるが、クライエントに何が一番効果的か、役に立つかを考える視点から考えることは、欠かすことの出来ないものであろう。

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