ビネー式知能検査

A.ビネーによる個別式知能検査で、日本では鈴木ビネー式と田中ビネー式がよく使われている。特に田中寛一氏による田中ビネー式は数回にわたり改定されており、新しい版が出ている。鈴木治太郎氏による鈴木ビネー式は、大正14年に刊行されて、昭和23年以来改定されておらず、内容が古くなっているが、鈴木治太郎博士から「改訂は断じて許さない」と言明されているため、改訂されないまま、実施時間が短くて済む等のメリットで使われていた。しかし、鈴木治太郎博士のご子息、鈴木治夫氏から許可を得て、、『改訂版・鈴木ビネー知能検査』として、2007年3月に発売された。

知能の知的発達速度は児童期を通じて一定であるという前提と、一般知能を測定しようというもので、分析的に見ることしないことを前提としている。構成は、1歳級から優秀成人級に至る問題が、易しい物から難しい物へと次第に上昇するように配列されている。14歳以上の問題については、成人T、成人U、成人Vの3段階に分けている。その年齢級の問題は、75%のその年齢の合格率でその年齢級の問題とされている。
(精神年齢÷生活年齢)×100でIQ(知能指数)を算出するが、生活年齢は18歳以上は全て17歳9ヶ月で計算することにしている。そのため、知的障害がいくら重くても、IQを算出できるメリットはあるが、中年〜高齢になっても同じ基準で算出することや、分析的に知ることはしないというデメリットもある。