私のビートルズ愛聴体験〜ソロ編〜

ところで、解散してしまっているビートルズの曲を全部集めてしまった後に何をするかといえば、ビートルズがソロになってからの各々のメンバーのアルバムを集めるということが、楽しみとして残されていた。

(おすすめ雑誌ザ・ビートルズ 1970年代「ソロの時代」の輝き

 私がその気になったのは、ポール・マツカートニー&ウイングスが、「USAライブ」を発表した頃であった。初めて買ったのは、そこからのシングルカットの「ハートのささやき(Maybe I'm Amazed)」であった。この曲は、ポールのファーストアルバムの中にも入っている曲だが、ポールの寂しいような憂いを含んだ、しかも、力強いボーカルが心にジーンとしみわたるいい曲だ。  





イマジンジョンの「イマジン」は、レコード店で試聴ざせて貰った時、ピアノのイントロやジョ ンの優しいボーカルを聴いた瞬間、すごくイカした曲だと気に入った。(その頃はCDが発売されていないだけでなく、レコードレンタル業も始まっていなかったし、「イマジン」も今ほど有名じやなかった。)  しかし、「イマジン」のLP全体としては、すぐに好きになれない曲もあった。例えば「イッツ・ソー・ハード」なんかは、大学時代は聴いていても、なぜか、すぐに好きになれなかった。今では、味のある曲だと思うが、何回も聴いているうちに、快くなるように慣らされてしまったかもと思う。ソロのポールの曲は、みんな大体聴きやすい曲が多いと思ったが、ジョンの曲は良い曲もあるが、あまり好きでない曲もあり、サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ等テープに好きな曲だけ編集してきこうかと思っていた。今では、大体全部好きである。それどころか、レノン・アンソロジーが発売される前に海賊盤を何枚も購入している。ただし、ヨーコの金切り声は今でもいただけない。


オールシングスマストパス ジョージの曲については、好きな曲はあるが、あまり面白くないと思った曲は無理して何回も聴かず、埃をかぶっている。まあ、他のミユージシャンに対する聴き方と同じであった。 (ジョージが亡くなって、CD全作聴こうと思ったが殆ど廃盤になっていて聴けないので残念だ)
ジョージのファーストアルバムの「オールシングス・マスト・パス」3枚組(CD2枚組)や「バングラディシュ・コンサート」は、ジョンやポール以上の出来映えだ。

2001年1月24日、「オールシングス・マスト・パス」(CD2枚組)が未発表テイクとマイスィートロード2000というボーナストラックを増やし、再発されたが、その素晴らしさを再認識させるものだった。(バックの演奏をしているデレク・アンド・ドミノスのその後に出したアルバム「いとしのレイラ」も傑作である)



レイラクラウド後好きなのは、「クラウド・ナイン」だが「ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン」「ベスト・オブ・ダーク・ホース」は良いと思う。さすが、ビートルズのベスト盤(青盤赤盤)の選曲者ジョージで、自作のベスト盤も選曲が良い。  ジョージのゲストミュージシャンの豪華さは見るべきものがある。エリック・クラプトンやエルトン・ジョン,ボブ・ディラン,リンゴ・スター,ジェフ・リン,ビリー・プレストンなどである。トラベリングウェベラーズでは、トムぺティやジェフ・リンも加わっている。ビートルズ時代のホワイトアルバムの時には、エリック・クラプトンをレット・イット・ビー時代にはビリー・プレストンを解散後の新曲フリー・アズ・ア・バードのプロデューサーには、ジェフ・リンを呼んできたのはジョージである。 以前、ジョージは映画のプロデユース(マドンナの主演映画など)でそこそこの成功をおさめており、多才な力を持っているのがわかる。(ガーデニングも趣味だそうだ) 新作をボリューム1と考えているのも、これからも出すぞと言う意味らしく、楽しみである。

その後、ジョージは癌でなくなってしまい、ボリューム1は、遺作「ブレインウォッシュ」として 発売されることになった。 ジョージのCDは廃盤になっており、全作品リマスター再発が望まれる所だ。  

(その後、リマスターによるオールタイムベストRet It Rollが発売されている。)

 リンゴ・スターについては、ヒット曲や最近の新作は聴いているが、全部は聴いていない。以前は「明日への願い」,「思い出のフオトグラフ」のナンバーワン・ヒツトを出している。最近は、リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドで、ワールド・ツアーを行おり、そのメンバーの豪華ざは、リンゴの人望を物語っているようだ。(始めるきっかけは、リンゴのアルコール依存症を治すためのツアーと噂を聞いたこともあるが、今ではすっかりリンゴ・スターのおなじみとなっている)昔は、リンゴは俳優としてのも活躍も見られたが、本業の音楽活動で活躍しているのはなによりである。タイム・テイクス・タイムは、さほどヒットはしなかったが 、内容は充実しており、ライブ・ストーリーテラーズでは、イエローサブマリンだけでなく、オクトパスガーデンやドントパスミーバイまで演奏してくれている。さらに、ボックスライブセットまで発売されている。

2000年代になり、リンゴは新作を出してオールスターバンドとライブ活動をする活躍が目立ってきている。2007年にはベスト盤フォトグラフ:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・リンゴ・スター(DVD付) も出ている。


マッカートニーフレミング・パイ しかし、ソロで特に関心があるのは、ポールとジョンである。ソロになってからのポールとジョンの曲で、ビートルズ時代に匹敵するまたはそれ以上の曲は、十数曲ではないかと独断と偏見で思っている。ビートルズの曲は、全て魔術によって名曲になっているかのようだ。  

ところで、大学時代から、私同様のビートル・マニアと一緒によく海賊盤(ブートレグ)集めをしていたので、アンソロジーが出た時には驚喜したものだ。しかも、フリー・アズ・ア・バード、リアル・ラブという2曲の新曲もジョージ・ハリスンが連れてきたジェフ・リンによってプロデュースされ見事にリリースされたのは、嬉しかった。海賊盤は、それでもまだまだ出ており、ビートルズにとりつかれた者にとっては、内容によっては手に入れたいものもある。私が大学1年の時、ジョン・レノンが射殺され、私は驚いた。そして、「これで、ビートルズ再結成は、なくなってしまったな。」と思った。「もしかしたら・・。」という淡い期待がつぶれたのである。勿論、再結成しなくてもジョンの活躍を期待していたのだ。時間を取り戻せない以上、それが歴史なのである。

 1980年には、マリファナ所持事件で日本公演が中止になり、その時私はおそらく日本でもう2度とポールのコンサートを見ることはできまいと思っていた。しかし、1990年のワールドツアーでは、日本公演が実現し、前述のビートル・マニアの友人と東京ドームのコンサートを見に行くことができたのであった。3月7日、目の前でポールの生演奏が聴けただけで感激ものだが、さらに演奏曲目もよく、声の調子もすこぶるいい日のようであった。そのコンサートの帰りの新幹線の中、私は香川県から新潟県への転勤の内示を受け取った。  次のニューワールドツアーでは、新潟県から愛知県豊橋市に転勤しており、一緒にいった友達とダフ屋から、3万円で最前列の席を買ったが、左端でドラムスが見えにくかったが、素晴らしく感激した。

ソングトラック それからも、アンソロジーや新曲、イエロー・サブマリンやイマジンのピーター・コビンによる見事なリミックス盤やギミ・サム・トゥルース(メイキング・オブ・イマジン)の発売があり、私の生活に楽しみと潤いを与え続けてくれている。 アンソロジー・ブックやグレイテストヒットは発売され、大ヒットをおさめたが、今後いつかは発売されるであろうレット・イット・ビーの映像などまだまだ楽しみは尽きないようである。