Let It Roll: The Best of George Harrison

オールタイム・ベストとはなっているが、アルバム[ダークホース][ジョージ・ハリスン帝国][1/33][Extra Texture(ジョージ・ハリスン帝国)] [Gone Troppo][Live in Japan]からの選曲はされていない。

シングルも「バングラディッシュ」「ダークホース」「ディンドン」「You(二人はアイ・ラブ・ユー)」「This Guitar(ギターが泣いている)」「This Song」「Crackerbox Palace (人生の夜明け)」「True Love」「It's What You Value」「Faster」「Teardrops」「Wake Up My Love(愛に気づいて)」「I Really Love You」「Dream Away(オ・ラ・イ・ナ・エ)」「Poor Little Girl」となんと15曲も収録されていない。

ということで、私はしばらくためらっていたが、聴いた友人が良かったというのと、(2009 Digital Remaster)ということで、購入して聴いてみた。すると・・・案外いいのである。それは、選曲と曲順からジョージの繊細で爽やかな世界がトータルに表現されているのである。トータル性からいえば、シングル曲を入れるより、名作<All Things Must Pass><Cloud 9>の隠れた名曲を収録したほうが、ジョージ本来の良さが伝わってくる。

 オールタイム・ベストではなく、オールタイム・セレクションと名称を付けてくれれば誤解を招かず良かったのである。オールタイムベストならシングル曲を中心に全アルバムを網羅した2枚組で出せば、ファン納得の内容になったことだろう。

結論として、このLet It Roll: The Best of George Harrisonは、入門としてはとても良いアルバムに仕上がっているし、ジョージの昔からのファンにとっても、ジョージの良さを再認識できるようなお勧めのアルバムである。(もちろん、全曲持っている人は、自分で編集できるだろうが)

蛇足ながら、ジョージの持つ皮肉ぽいジョークの部分の曲は収録されていない。My Sweet Lord の盗作疑惑に対するアンサーソングのThis Songなんかがそうである。ジョージは、初対面のプロデューサーのマーティンが「何か気に入らないことがあるかね?」と聞かれ、「そうだね。あなたのネクタイが気に入らないな。」とジョークで切りかえしていたり、ビートルズのパロディのラトルズに出演したり、モンティパイソンも好きだったという。

1. Got My Mind Set On You  <Cloud 9>

2. Give Me Love (Give Me Peace On Earth)  <Living In The Material Word>

3. The Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)  <All Things Must Pass>

4. My Sweet Lord < All Things Must Pass>

5. While My Guitar Gently Weeps [Live]  < The Concert For Bangla Desh>

6. All Things Must Pass  < All Things Must Pass>

7. Any Road  <Brainwashed>

8. This Is Love < Cloud 9>

9. All Those Years Ago  < Somewhere In England>

10. Marwa Blues < Brainwashed>

11. What Is Life   < All Things Must Pass>

12. Rising Sun  <Brainwashed>

13. When We Was Fab  < Cloud 9>

14. Something [Live]  < The Concert For Bangla Desh>

15. Blow Away  <George Harrison>

16. Cheer Down <Single>

17. Here Comes The Sun [Live]  < The Concert For Bangla Desh>

18. I Don't Want To Do It <Single>

19. Isn't It A Pity   < All Things Must Pass>