[私のビートルズ愛聴体験」~ビートルズに捧げる想い~
 私が初めてビートルズを聴いたのを覚えているのは、小学校の給食の時にお昼の放送で「Let lt Be」がよく流れていたことである.私は、「Let lt Be,Let lt Be」とポールが歌うリフレインの部分が「LP,LP」と聞こえたので、「自分のLP買ってくれという歌かな」と冗談で言っていたのを覚えている。そして、印象に残る快いメロティの曲だとも思った。小学校の時は、歌謡曲だけに興味があり、英語の曲には全くといっていいほど興味はなかった。
 しかし、中学校に人って英語を習い始めた頃、「ベイシティ・ローラーズ」が流行った。全世界的な人気で、「サタデー・ナイト」などノリのいい曲ばかりでいいなと思った。
この頃から、英語の曲も聴いてみようかという気になった。丁度その頃、ビートルズの曲がラジオから流れるのを聴いた。「へルプ!」「ハード.デイズ・ナイト」だったと思うが、これは、ベイシティ・ローラーズよりもイカしていると思った。

スーパーライブ(その頃発売されたビートルズ・スーパー・ライブ!アット・ハリウッド・ボウ(現在廃盤)のライナー・ノーツでプロデューサーのジョージ・マーティンが末娘のルーシーに「ビートルズって、今のベイシティ・ローラーズと同じくらいグレイトだったの?」と聞かれて「いや、ローラーズほどではなかった。」と答え、「今はこれでいい。そのうちルーシーにもわかるときがくる。」と書かれていたのを思い出す。)そこで、ビートルズのLPを買うことにした。中学生にとってLPは高価なものであり、そこで、LPの解説書を熟読して買うことに決めたのである。
サージェントサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」という長ったらしいタイトルのLPが円熟期の最高傑作だと書いてあったので買ってきたが、サイケデリックなジャケットに感心しつつも、聴いた始めは、何だかビートルズじゃないみたいと感じた。その頃の私にとって、ビ一トルズのイメージは、「へルプ!」「ハード・ディズ・ナィト」であったからだ。しかし、聴いているうちによくなってくるかも、と思って聴いていた.今ではもちろん気に入っているが、当時はピンとこなかったのである。
オールディーズ次に「オ一ルディーズ(現在廃盤)」を買って聴くと、これは、知っていた曲も多く、ヒットパレード的なので、「うん、これが聴きたかったのた。」と満足した。このLPは入門には適しているようだ。しかし、単にヒット曲の寄せ集めで、編集もうまくないので、ビートルズの曲を全部集めてしまってからは、物足りなくなった。
アビイロード それから「アビィロード」を買ったが、一聴して悪くないが、後期の最高傑作といわれているわりには、ビートルズの他のヒットソングに比べ特に優れているわけじゃないなとちょっぴりがっかりしたが、このLPはスルメのように何回も聴くうちに味が出て、大好きになった。特に、B面のメドレーなんかワクワクしてくる感じであった。音楽の熱血飲料である.
リボルバーリボルバー」は、一聴していいなと思った.ジョージの曲がインド風のところも面白いし、このLPの中のポールの曲は、ポールがソロになってからもよく取り上げられている。

レットイットビーレット・イット・ビー」は、ビートルズが解散しそうなゴタゴタの中で作られたものだが、名曲が多く、やはりビートルズは怪物のようなズゴさを持っていることを認識させられる。このLPが作られる様子は、同名映画「レット・イット・ビー」で見ることが出来る。特にラストの屋上コンサートは、シビレるくらいカッコ良く、その部分は何回ビデオで繰り返し見ても飽きない。
マジカル「マジカル・ミステリー・ツアー」は、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と同時期に作られた曲と、そのやや後で作られた長時間MTVのような同名映画の曲を集めたものだが、一聴してとても華やかな感じであり、いいなと思った。今でもいいと思う。

ホワイトアルバムザ・ビートルズ(ホワイトアルバム)」は、わりに最後のほうに手を出した。それは、解説書には内容が散漫な2枚組と書かれていたからである。しかし、サザン・オ一ルスターズの桑田が、「世の中で一番好きなアルバムは何?」とインタビューされたとき、ホワイトアルバムと答えているように、いい曲が多く、色々な人に人気のあるアルバムだ。マネージャーのエプスタインが死んだ後、インドで書きためた曲をドカツと2枚組にしたものだ。一聴した感じでは、他のビートルズの曲よりシャープでワイルドな感じがカッコいい。特にSlDEAは、全部いい曲である。B.C.D面には、あまり大した曲じゃないな、と思う曲もあったが、今ではまあ味のある曲だと思う。プロデユーサーのジョージ・マーティンが2枚組にせず1枚に編集して出そうと提案したそうだが、そうしたら、本当にすごいスーパーアルバムになっていたろう。しかし、ビートルズファンである私は、ビートルズの曲は一曲でも多く聴きたいので、2枚組にしてくれてよかった、よかった。アンソロジーが正規盤で発売されるまでは、海賊盤で未発表曲や別テイクを聞いて楽しんでいた。今でもやめられないな。大げさに言えば、ビートルズに惚れて愛し続けているのである。

追記、その後、ビートルズ・グレイテスト・ヒット「1」が発売されたが、全英か全米でNo.1になった曲を集めた物で、76分1枚に、全英1位になった「プリーズ・プリーズ・ミー」も入っていない。ホワイトアルバムからは、英米でシングルカットしていないので(その頃はヘイジュードをシングルとして出していた)、1曲も入っていないと言う懐の広さである。しかし、赤盤青盤からは、全曲ダブっている。赤盤青盤だと4枚集めなくてはならないけど、1枚でNo.1の曲が殆ど手にはいるのだから、入門編としては確かにお買い得であり、新しい世代ファンを世界的に獲得したようである。